TCAサイクルとは

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TCAサイクルtca-cycle

TCAサイクルとは?

TCAサイクルとは、TCA回路やクエン酸回路などとも呼ばれ、生物がエネルギーを作り出すための体内燃焼システムのことです。

1937年にイギリスに住むドイツ人の生化学者ハンス・アドルフ・クレブス博士によって発見されました。

TCAサイクルは、食事から摂取した栄養をエネルギーに変換するシステムです。

食事から摂取した糖質、疲労の原因物質である乳酸、体脂肪などを分解してエネルギーに還元し、生物が生きていくために必要なエネルギーを作り出す唯一の仕組みです。

食事から得た栄養素はオキサロ酢酸と結合し、最終的にはクエン酸になります。

そして順次にCIS-アコニット酸→イソクエン酸→αケトグルタル酸→コハク酸→フマル酸→リンゴ酸→オキサロ酢酸と8種類の酸に変化し、一周回ってまた同じサイクルが繰り返されます。

8種類の酸に変化していく過程でその量は徐々に減っていき、減った分だけ熱(エネルギー)や二酸化炭素(呼気)、水(汗や尿)となって燃焼していくのです。

TCAサイクルがスムーズに流れないと、ピルビン酸(焦性ブドウ糖)や乳酸を再度エネルギーに変えられず、体内に溜まりカラダが酸性に傾き不調をきたします

また、現在TCAサイクルに関連する遺伝的疾患は発見されておらず、仮に遺伝的疾患があった場合、生きてはいけないということです。

TCAサイクルとはそれほどまでに、生物が生きていくために欠かせないシステムなのです。

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