西洋医学とは

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西洋医学とは?

西洋医学とは、論理に基づいて医療を行う治療法です。日本における医学を分類する用語で、東洋医学の対義語になります。

西洋医学とは、医学用語ではなく厳密な定義のない俗語ですが、おおむね以下のような分け方で利用されています。

東洋医学は、日本古来の医学で、病気の原因は人体のバランスが崩れていることから起こると考えて人間全体の調整を重視します。用いる治療法は内科的なものが多く、漢方薬、ハリやお灸(鍼灸)などが利用されます。

これに対して西洋医学は、病気は人間のある部分に異常が発生するために起きると考え、その原因を除去することを重視します。治療には、投薬の他、患部を切除する外科的方法が一つの柱となっていることも特徴です。

現代医学の源流は、西洋医学にあります。そのため、あえて西洋医学ということは少なく、東洋医学を行う医学者の方が対比する言葉として用いる場合がほとんどです。

西洋医学は、ヨーロッパで発展した医学です。ルネサンス期に人体を解剖して調べるという機運が高まり、人間を機械の部品の集まりのように考えるが生まれました。

その後、自然科学の発展とともに細菌学、薬理学などが発展しました。日本での西洋医学の歴史は江戸時代に入って来た蘭学から始まります。

オランダから来た医者や医学書から西洋医学を学んだ人たちは、「蘭方医」と呼ばれました。明治時代になると、それまで主流だった漢方医は否定され、他の技術と同じく、ヨーロッパの進んだ医療技術である西洋医学が主流となりました。

国内にある医療機関のうち、圧倒的多数の診療所は西洋医学によって治療が行われています。患者がカラダに異常を感じて病院に行ったときに、医者が病名をつける方法も西洋医学の診断方法です。

西洋医学は自然科学の一つの分野として位置付けられており、生物学に該当します。日本において医者になるには免許が必要となりますが、そのためには医学部を卒業することが基本的な条件となり、医学部で学ぶ内容はほとんど西洋医学となります。

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