鉄欠乏症貧血とは、赤血球の原料となる鉄が不足することで起こるものです。
特に若い女性や、子宮筋腫などを持つ女性もなりやすいと言われています。原因は、食生活で鉄分が不足していること、体内で鉄が吸収できない状態になっていること、慢性的な出血があるなどです。
女性の生理期間中の鉄分不足や、慢性的な偏食で起こることが多いので、意識することで改善しやすいと言われています。
赤血球には120日という寿命がありますが、それよりも早く壊れてしまう溶血の症状があると、鉄欠乏症貧血になるので注意が必要です。がんや子宮筋腫などの慢性的な出血でも起こります。
鉄欠乏症貧血は特徴的な症状があり、異食症という氷や煎餅などの硬いものばかりを食べたくなります。爪はスプーンのように反り返るスプーン状ネイルが特徴的です。
舌の表面がツルツルになる、酸味がしみる、口内炎になりやすいなどの口腔内症状や、肌荒れ、枝毛なども起こります。
鉄欠乏症貧血は、血液検査の内容と特徴的な症状で診断を行い、原因を探すことが可能です。原因がわかれば、偏食なら食事改善や鉄剤を飲んでいきます。また、出血部位がある場合は、そこを治療していくことが効果的です。
基本的には、輸血や鉄剤の服用が治療となるので、鉄欠乏症貧血になってしまっても、しっかりと治療をすることで改善できます。