緑茶に含まれている栄養とカラダへの効果・効能をご紹介します。日本では古くから親しまれている緑茶。
最近では急須でお茶をいれなくても、ティーバッグやペットボトル、粉末など、以前よりも手軽に緑茶が飲めるようになっていますね。
今回のテーマはそんな緑茶について、その効能と効果についてまとめました。また、ペットボトルと急須で淹れたお茶の違いについてもご紹介しています。
目次
緑茶の効能と効果 一覧
まず、ご紹介したい緑茶の効能はカテキンですね。名前は聞いたことがあるかと思います。
カテキンはポリフェノールの一種で、緑茶の渋み成分です。強い抗酸化作用を持っているので、免疫力を高める効果があります。風邪の予防に役立ちますね。
また、抗酸化作用により、がんの転移抑制作用が期待できます。さらに緑茶にはOPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン)という物質が多く含まれています。
OPCはカテキンが2~3個結合してできた物質で、カテキン同様、抗酸化作用に加え、ガンや老化を抑制する効果も期待できます。
その他、カテキンは血圧やコレステロール、血糖値の上昇を抑える効果、脂肪の吸収を抑える効能、食中毒の原因となる菌の繁殖を抑える働きなども期待できます。全部覚えるのは大変ですが、免疫力の向上とがん予防あたりは覚えておいて下さい。
ちなみに、カテキンは光合成によって作り出されるため、玉露や番茶よりも、日光をたっぷり浴びて育った煎茶(せんちゃ)に多く含まれています。また、春葉よりも夏葉に多く含まれています。
次に緑茶で押さえておきたい成分はビタミンCです。
緑茶にはビタミンCが含まれており、肌を美しく保つ効能があります。アンチエイジング対策にも有効ですね。
さらに、緑茶にはカテキンも含まれています。カテキンは、摂り過ぎた糖質と体内のタンパク質が結合する糖化を防ぎ、シワやたるみ、肌のくすみを予防します。緑茶に含まれているビタミンCとカテキンのW効果で肌を美しく保つ効果が期待できます。
また、ビタミンCはストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの合成を促す効能があります。ストレス対策としても優れていますね。
ちなみに、ビタミンCは体内に蓄積することはできません。およそ400mgほどで飽和状態になります。失われやすい栄養素ですので、緑茶などでこまめに摂取するのがおすすめです。多く摂取された場合は尿として排出されます。
緑茶にはカフェインも含まれています。カフェインはご存知の通り、覚醒効果や利尿作用などがあります。
緑茶に含まれるカフェインは、100mlあたり20mgほど、玉露では160mgほどです。ちなみに、コーヒーは100mlあたり60mgほどのカフェインが含まれています。玉露の方がコーヒーよりも多くカフェインが含まれているんですね。ちょっと意外ですよね。
緑茶にはタンニンという成分も含まれています。タンニンは緑茶の苦み成分で、筋肉を収縮させ、止血や鎮痛作用があります。
また、便を硬くする効能があるため、軟便や下痢でお困りの方にはおすすめの成分です。
緑茶に含まれる栄養素や成分に関してご紹介してきましたが、実は緑茶の香りにも効能があることはご存知でしたか?
緑茶には、ピリジン、イソドール、クマリン、マルトール、ジヒドロアクチニジオライド、メチルサリチレート、4-ビフェノールなど300種類ほどの香気成分が含まれています。
なんだかややこしい名前ですが、リラックス効果が期待できます。これは感覚的にも分かりますね。さわやかで香ばしい香りは何とも言えない幸福感を与えてくれます。
緑茶を飲むときは、ぜひ香りも楽しんで下さい。まさに、ホッと一息ですね。
近年ではコンビニやスーパーなどでペットボトル入りの緑茶がたくさん売られていますね。しょっちゅう飲んでるよという方も多いのではないでしょうか?
さて、これらのペットボトルのお茶と急須で淹れたいお茶にはどのような効果の違いがあるのでしょうか?
成分 | 急須 | ペットボトル |
カテキン | 多い | 少ない(5分の1ほど) |
ビタミンC | やや多い | 多いが、添加されているもの |
香り | 良い | 弱い |
添加物 | なし | あり |
急須とペットボトルの緑茶の成分の違い
やはり軍配は急須で淹れたお茶に上がります。カテキンはペットボトルのお茶にはあまり含まれていません。急須で淹れたお茶の5分の1ほどとされています。
ビタミンCはペットボトルのお茶に多く含まれていますが、酸化を防ぐために添加されたものです。また、緑茶の魅力である香りもペットボトルでは薄いですね。
ただ、一方で、ペットボトルのお茶にも利点があります。飲みたいときにすぐに飲めますし、携帯性にも優れています。
また、近年ではメーカーさんも努力されており、特定保健用食品や製法や旨みにこだわった商品を多く出しています。緑茶はビタミンCの補給にもなりますので、ペットボトルと急須の使い分けをうまくしていきたいですね。
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