酢しょうがの効果と効能をお伝えします。
寒さが身にしみる師走の時期は、特にしょうがで身体を芯から温める方も多いです。
そんな即効性のあるしょうがですが、私たちの健康に大きく貢献してくれます。特にしょうがを酢に漬けて「酢しょうが」として食べれば効果抜群です。
「お酢」は疲労回復や便秘改善を促してくれます。「しょうが」は血の巡りを良くして冷え性改善効果をもたらすほか、消化促進作用があります。
この2つが合わされば、生活習慣病の予防にも繋がります。その理由を詳しく見てみましょう。様々な効果や効能が期待されていますが、なかでも注目の作用をご紹介していきます。
目次
酢しょうがの効果や効能 一覧
酢しょうがの効果や効能には、殺菌や吐き気止めの作用が期待されています。
新鮮なしょうがに含まれるジンゲロールは、食べた時に感じる辛味成分です。
つわりなどによる頭痛や吐き気を抑えてくれる効果が確認されています。また殺菌作用を持ち、体内の免疫細胞を活性化させ、風邪を引きにくくしてくれるという効果もあります。
寿司にはガリ(甘酢に漬けたしょうが)が添えられていますね。口の中をさっぱりさせたり、しょうがの持つ食欲促進作用はもちろんですが、ジンゲロールの殺菌作用で生ものの安全衛生を保つ意味も込められています。
身体を温めてくれる効果も酢しょうがにはあります。
ショウガオールもまた、しょうがの辛味成分で、ジンゲロールと分子構造が似ています。
ジンゲロールに熱を加えると、ショウガオールに変化するとも言われています。ショウガオールは消化器系を刺激して身体に熱を発生させ、身体を芯から温めてくれる成分です。
身体のセンサーが暑さを感じる事で、身体の毛細血管を拡張させ血の巡りが良くなります。手足の指先の冷えが緩和され、ぽかぽか感を感じられるのです。
酢しょうがには疲労回復効果が期待できます。
お酢の酸っぱさの原因は、クエン酸による酸味成分のためです。クエン酸は乳酸を分解する作用があるため、疲労感の原因の一つである筋肉痛の予防に効果的です。
また、食事で取り入れた糖質や脂質からエネルギーを作り出すのも、クエン酸の仕事の一つとなっています。なおクエン酸不足だとこの工程が上手く行かず、乳酸が蓄積されてしまうのです。
そしてクエン酸には血行改善効果があります。血の巡りを良くする事で新陳代謝が活発になり、老廃物が体外へ放出され美肌効果をもたらしてくれます。
酢しょうがの効能を長く保つ為にも保存方法を守りましょう。
酢の匂いがキツいので必ずガラスビン容器で密閉します。また常温保存するとしょうがが痛みやすくなります。
カットすると切断面の空気に触れる面積が増え、酸化を早めてしまうため必ず冷蔵保存しましょう。
容器に雑菌や水分が付いていると、酢しょうがの鮮度を落としかねません。保存する際は容器を熱湯で殺菌してから保存する事が望まれます。