はと麦の効能と栄養

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はと麦の効能と含まれる栄養-美肌作りに

はと麦の効能と栄養

はと麦の効能と栄養についてお伝えしています

イボを取ることで知られるはと麦は、生薬として有名な穀類で「ヨクイニン」とも呼ばれています。

お茶や健康茶、薬膳などに利用される他、粉末にして団子などの菓子類やパンなどの原料にも使用するので、気が付かないうちに食べているかもしれません。

白米よりもタンパク質や脂質などの栄養を多く含むため、白米と一緒に混ぜて炊いたり、茹でてサラダにして食べる機会が増えてきています。

今回はそんなはと麦の代表する効能と含まれている栄養や成分、そしてなにかと比較される押麦(大麦)との違いもご紹介します。

はと麦の栄養や成分は? - グラフで確認してみよう

はと麦に含まれている主な成分のレーダーチャート

はと麦に含まれている主な栄養成分 (「日本食品標準成分表2020」より作成)

エネルギー 水分 タンパク質 脂質 炭水化物 食物繊維 ナトリウム
353kcal 13.0g 13.3g 1.3g 72.2g 0.6g 1mg
カリウム カルシウム マグネシウム リン 亜鉛
85mg 6mg 12mg 20mg 0.4mg 0.4mg 0.11mg
マンガン ビタミンA ビタミンD ビタミンE ビタミンK ビタミンB1 ビタミンB2
0.81mg 0μg 0μg 0mg 0μg 0.02mg 0.05mg
ナイアシン ビタミンB6 ビタミンB12 葉酸 パントテン酸 ビオチン ビタミンC
0.5mg 0.07mg 0μg 16μg 0.16mg - 0mg

はと麦(精白粒)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)

はと麦の効能や効果を知る前に、含まれている栄養や成分をグラフや成分表で確認してみましょう。

はと麦の栄養の中でもっとも占める割合が高いのが炭水化物で、その多くがでん粉です。その他、穀類の中ではタンパク質や脂質が多く、鉄分や亜鉛、ビタミンB2や葉酸なども含んでいます

実は、はと麦の食物繊維量はそう多くはなく、白米に含まれる量とさほど変わりません。一方、タンパク質と脂質の割合は白米よりも多くなるので、その分100g中のカロリーは若干高くなります。

以下では、はと麦の効能についてご紹介しています。

美肌対策に!「コイキサン」の効能! - 肌の新陳代謝を促す

ボウルに入れたはと麦

はと麦の効能の一つに、美肌効果が挙げられます

はと麦は肌の新陳代謝を促がす作用があります。はと麦を食べたりお茶にして飲むことで、古い肌から新しい肌に入れ替わる働きをスムーズに行うことができます。

この効能は、はと麦に含まれる特有の成分「コイキサン」によるもので、角質細胞の再生を促がして、古い肌や汚れた肌、角質などが垢となって新しい肌に変わり、肌トラブルの防止や改善に役立ちます。

コイキサンの作用に加え、はと麦は肌を作るタンパク質も含むので、ニキビやシミといった肌荒れや肌の老化を防ぐことができます。

そして、はと麦は生薬のヨクイニンでもあります。イボ取りの効能があるとされていて、皮膚にできた硬い老人性のイボに良く効くとされています。

利尿作用がむくみ予防に効く - 効能は過剰な水分を排出

粥状に煮たはと麦

はと麦の効能には利尿作用があることが古くから知られていて、民間療法に用いられていきました。

体内の余分な水分を排出し、むくみの予防や改善に効果的です。

体内の過剰な水分は血流を滞らせることにもなるため、その結果、リンパの流れも悪くなり、むくみや肌荒れ、頭痛、肩こりなどにつながると言われています。

水分を排出する効能は血液やリンパの流れを良くし、新陳代謝のアップやデトックス効果も期待できます。

はと麦茶として飲むほか、リゾットやお粥、スープに加えたり、茹でてもち麦や押麦のようにサラダに加えて食べるのもおすすめです。

はと麦と押し麦の栄養と効能の違いは?

はと麦に含まれている主な成分のレーダーチャート

はと麦と押し麦に含まれている主な栄養成分 (「日本食品標準成分表2020」より作成)

上の図は、はと麦と押麦(大麦)の栄養を比較したグラフです。この2つは白米と同じイネ科の食物で、雑穀米として食べられているために、なにかと比較されがちな穀物です。

グラフを見てのとおり、葉酸とビタミンB2の含有量ははと麦の方が優れますが、食物繊維やミネラル類は押麦の方が高いのが分かります。

はと麦は食物線維が豊富と言われていますが、実は白米(炊飯前)と比較すると100g中0.1g程度しか差がないのです。穀物で食物繊維を摂るのであれば、押し麦やもち麦の方が効果的で便秘に対する効能も高いのです。

ただし、はと麦には上記のような美肌や利尿などの効能があるので、積極的に雑穀やお茶に利用してみましょう。ハトムギ茶はカフェインは含まず、夜でも安心して飲めるノンカフェインのお茶です。そして、焼き上げたスナック菓子のようなおやつ最適なタイプも販売されています。

雑穀の中では粒が大きく独特の食感があるので食べごたえを感じられ、食べ過ぎ防止に役立てられます。

引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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