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酒粕の効能と含まれる栄養

酒粕の効能と栄養

日本酒を作る過程から生まれる酒粕。

酒粕は米と米麹から作られた発酵食品で、とくに甘酒や粕汁として食されます。

カラダを温める効果があるので、寒い時期に食べる機会が多いですが、酒粕は大正時代頃から手軽に作れる甘酒として、夏の暑気払いに重宝されてきました。

また、美肌など美容効果も高いとして、酒粕を使った化粧品なども出回り、さらに手作りの酒粕パックも話題になっています。

今回は、酒粕の栄養と効能について詳しく紹介していきます。

良質なタンパク質を含む – 健康なカラダや肌をつくる

酒粕は、タンパク質が豊富でその量は原料であるお米のおよそ5倍にもなります。

タンパク質は、筋肉や臓器などの体組織や、皮膚、髪などを構成している栄養で、健康なカラダや肌を作る効能があります。

また、抵抗力をつける効能もあり、細菌やウィルスに負けないカラダを作ります

やる気を上げる栄養ビタミンB1を含む – 倦怠感、疲労感の予防

酒粕は、ビタミンB1も含み糖質をエネルギーに変える効能があるます。

ビタミンB1が不足すると、脳にエネルギーが十分に行きわたらなくなり、疲労やだるさにもつながります。

お米が主食の日本人は糖質過多になりがちなため、ビタミンB1が欠かせません。

肌荒れの予防・脂肪燃焼にも – ビタミンB2

酒粕はビタミンB2を含み、髪や爪、皮膚などの健やかな成長を助けます。

肌荒れが気になる方や髪のツヤやコシがなくなったと感じる方は、積極的にビタミンB2を摂りましょう。

また、脂質の分解や燃焼を助けるために必要な栄養でもあり、ダイエット中の方は、毎日の食事に酒粕をプラスすることをおすすめします。

肌の代謝を促すビタミンB6 – 美肌作りに効果を発揮

酒粕に含まれるビタミンB6は、ターンオーバーと呼ばれる肌の代謝に働きかける効能があるため美肌づくりに役立ちます。

また、酒粕には、化粧水にも含まれる肌に潤いを与えるセラミドも含まれます。

酒粕は、肌の保湿やシミ予防にも効果を発揮する栄養が多いため、女性にうれしい食材と言えます。

美肌の大敵、ストレスを軽減する効能 – パントテン酸

酒粕に含まれるパントテン酸は、三大栄養素の代謝に関わり、エネルギーを生み出す効果があります。

体内でビタミンCやコラーゲンなど、多くの細胞や組織に働きかけ、正常な再生を促しています。

また、副腎皮質ホルモンを活性化させる性質もあります。これによりストレスへの抵抗力を高める効能に有効です。

貧血の予防効能 – 造血のビタミン!葉酸

酒粕は、葉酸の含有量が多い食材です。

葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれ、貧血予防の効能があり、さらにはDNAやタンパク質の合成にも関わる栄養です。

葉酸と言えば妊婦さんに必要な栄養として有名ですが、酒粕はアルコールを含む食品なので念のため控えましょう。

酒粕は妊婦さんお子さんは食べても大丈夫?

酒粕は、日本酒を造る過程でできるものでアルコールが含まれます。

米と米麹を使って作った「もろみ」と呼ばれる発酵物を搾り、液体が日本酒、残った搾りかすが酒粕となります。

アルコールの沸点は水より低い70度台で、粕汁や甘酒など加熱調理を行えば、アルコール分は薄くなります。

ただ、アルコールはやはり残るとも言われているので、妊婦さんやお子さんは控えた方が良いでしょう。

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