サフランは独特な香りを持ち、料理を黄色く色づける高級なスパイスの一種。
アヤメ科の多年草であるサフランの花ですが、めしべ部分がスパイスとして利用されています。
特に魚介料理との相性がよく、パエリアやブイヤベースなどには欠かせないスパイスです。
今回はサフランに含まれている栄養について、効能や効果をチェックしていきましょう。
サフランには、α-カロテンが豊富に含まれています。
α-カロテンはサフランなどの黄色や赤みを帯びた植物に豊富に含まれており、細胞の老化防止などの効能が期待できます。
特に抗腫瘍や抗ガン作用があるとされており、抗酸化作用はβ-カロテンの10倍もあるとされています。
しかし、単体では効果が発揮できないためβ-カロテンと一緒に摂ることが大切です。
サフランには、β-カロテンも豊富に含まれています。
β-カロテンは、α-カロテンと同様に、体内で必要に応じてビタミンAに変化しますが、単体でも強い抗酸化作用を発揮する性質があります。
粘膜や皮膚を健康に保つ効果・効能があるため、肌を美しく保ちたい女性には欠かせない栄養素です。
サフランには、クロセチンと呼ばれる成分も含まれています。
クロセチンは、サフランに含まれる黄色の色素成分で、眼精疲労の軽減に大きな効能があります。
パソコンやスマホなどを長時間見ることが多い人は、クロセチンを意識して摂ると眼精疲労に効果的です。
さらに、睡眠障害を改善する効能もあるため、不眠に悩む人には嬉しい栄養のひとつと言えますね。
サフランには、ピクロクロシンという成分が含まれていることも覚えておきでしょう。
ピクロクロシンはサフランの苦みの正体で、脳の神経細胞に作用するため、記憶力のアップや、記憶障害の改善に効果があるとされます。
受験生は、記憶力アップをしたいときにピクロクロシンを役立ててみてはいかがでしょうか?
物忘れや認知症が気になる世代の方も、ピクロクロシンの効能に注目したいところですね。
サフランには、サフラナールという成分も含まれています。
サフラナールは、サフランの香り成分で、精神を落ち着かせる効能があります。
さらに、体を温めて発汗を促す作用があることから、冷えによる体調不良の改善にも効能が期待できます。
サフランといえば、鮮やかな黄色が特徴的ですよね。
実は、サフランは染色の分野でも古い歴史を持っており、古代ギリシャではサフランで染色された黄色の織物を身にまとうことが許されたのは王族だけだったと言われています。
スパイスとして活躍するだけでなく、染色の原料としても珍重されるなど、サフランには実に興味深い歴史がありますね。