こしょうの栄養と効能についてご紹介。こしょうは、ナツメグ、クローブ、シナモンと並ぶ世界4大スパイスの一つです。
様々な料理のアクセントに使われているこしょうは、知らず知らずのうちに食べている食品の一つでしょう。
ここではそんなこしょうの栄養と意外な効能について、詳しくお話ししていきます。
目次
こしょうの栄養と効能 一覧
こしょうの栄養には辛み成分であるピペリンが含まれています。
ピペリンの効能には血管拡張作用があり、血管を拡張して血行を良くするため、冷え症の改善に有効です。
冷え症は冷たい食べ物や飲み物の摂り過ぎや、ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ、筋肉量の少なさなど様々な要因で起こります。
共通しているのは血行が悪くなっているということ。血液の流れが悪くなると体の末端まで必要な栄養が届かなくなるため、体を温められず冷え症になるのです。
そのため、冷え症を改善するには血行を良くする必要がありますが、こしょうのピペリンがこの血行不良を解消してくれます。
ピペリンはこしょうの外皮に含まれるため、黒こしょうに多く含まれています。
これもピペリンの効能によるもの、こしょうは食欲を増進する作用があります。
こしょうは脾臓にも作用し消化酵素を増やす作用があるので、食べ物の消化をサポートしてくれます。
また、胃腸がきちんと機能するには、消化器官の血行を促す必要もあります。こしょうに含まれるピペリンには交感神経を刺激する作用もあるため、消化器官の血行も良くなり食欲をアップさせてくれます。
夏バテをすると自然と食欲も落ちてしまうもの。夏バテは自律神経にも悪影響を及ぼし消化不良を起こしやすい状態です。そんな時にもこしょうは救世主となります。
こしょうの栄養には、鉄分も含まれています。
鉄分には血液の赤血球となる成分。血液を増やす効能があるので、貧血予防に役立ちます。
貧血を改善、予防するには鉄分の力が必要不可欠です。 赤血球は血液成分のほとんどを占めており、全身に必要な酸素や栄養素を運ぶ大切な役割を果たしています。
特に女性は、毎月の生理などで血液が失われるので貧血になりがちです。貧血は重症にならないと症状が出にくいこともあるため、気づかないうちに貧血になっている人も多いのが現状です。
それを防ぐには、赤血球のもととなる鉄分をしっかり補給しなければなりません。こしょうは一度に食べる量は少ないですが、毎日の少しずつ摂るだけでも違うでしょう。
こしょうに含まれる栄養には、カリウムも含まれています。
カリウムはミネラルの一種で、体内の過剰なナトリウム(塩分)を排出する働きがある栄養です。
塩分も体に必要な栄養ですが、日本人は塩分の摂取量が多いと言われています。塩分はむくみや高血圧など様々な病気の原因になるため、過剰分はきちんと排出しなければなりません。
塩分を排出するうえで欠かせない栄養がカリウムです。カリウムには塩分が腎臓に必要以上に吸収されてしまうのを防ぐ作用があるので、塩分をスムーズに体の外へ排出することができます。
こしょうのみで一日の必要量は摂れないので、野菜や海草といったカリウムを含む食品も一緒に摂るのがおすすめです。
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