名称 | いちご | 分類 | バラ科オランダイチゴ属 |
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旬の時期 | 12~5月ごろ | 主な産地 | 栃木、福岡、熊本など |
いちごの旬は12~5月ごろです。本来は4~5月ごろの春から初夏にかけて旬の果物でしたが、今ではクリスマスシーズンに合わせて栽培され、12~2月頃がもっとも需要が高い時期となっています。
いちごはハウスと露地での栽培が行われていて、ハウスの旬が12~4月、露地の旬が4~5月ごろに迎えます。また、いちごは品種がとても多いため、それぞれ産地や品種ごとに旬の時期が異なります。
主な品種と旬の時期は以下の通りです。
種類 | 旬の時期 | 備考 |
とちおとめ | 12~5月 | 東日本でトップシェアを誇る。粒が大きく甘みが強い。 |
あまおう | 12~4月 | 果実が大きく、酸味が少なく甘い。福岡を代表する品種。 |
スカイベリー | 1~3月 | 円錐形でサイズが大きい。果汁が多く糖度が高く酸味は控えめ。 |
女峰 | 12~4月 | 甘酸っぱく香りが良い。日光の女峰山より名づけられる。 |
紅ほっぺ | 12月中旬~5月上旬 | 果肉はやや固くしっかりとした食感。甘みと酸味のバランスが良い。 |
ロイヤルクイーン | 12~5月中旬 | 果肉まで濃い赤色で形が不揃いの大粒いちご。与える水分を抑え甘みを蓄える。 |
ダイアモンドベリー | 12月下旬~3月下旬 | 鮮やかな紅色で長円錐型。程よい酸味でさっぱりとした味わい。 |
初恋の香り | 12~5月中旬 | 果肉が白く糖度が高い。紅白で合わせ贈答用の需要が高い。 |
サマーティアラ | 6~11月 | 品薄になる夏秋の時期に収穫できるようにした、山形オリジナルの品種。主にケーキやお菓子用に開発。 |
いちごの主な産地と旬の時期
「とちおとめ」の旬は12~5月で、栃木県で生まれた品種。主に栃木、愛知、茨城の3県で栽培されています。同じく栃木県で生まれた「スカイベリー」は、あまおうに押され気味だったとちおとめの後継として作られた品種です。
その他、12~4月が旬の「あまおう」や「とよのか」は福岡県、12月中旬~5月上旬が旬の「紅ほっぺ」や「あきひめ」は静岡県での栽培です。
旬のいちごをもっとも楽しめるのが、いちご狩り。シーズンは主に1~5月のゴールデンウィークごろまです。先着順や予約制など各農家さんで異なるので必ず確認をしましょう。
冷蔵庫での保存方法はいちごは水気に弱いので洗わず、重ならないように容器に入れラップをかけて保存します。冷凍庫では1~2ヶ月ほど保存できます。洗った後にジップのついた袋にそのまま入れるか、袋の中で潰して保存します。
おもに12~5月の涼しい時期に旬を迎えるいちごですが、夏から秋の暑い時期でも収穫できるいちごもあり、これらは「夏いちご」や「夏秋(かしゅ)いちご」と呼ばれています。
主に、北海道、青森、山梨、長野、といった冷涼な地域で栽培されていますが、なかでも注目されているのが北海道の「夏のいちご」です。北海道では露地で栽培されているものが多く、旬は6~7月頃の時期となります。
北海道のいちごで主流なのが「けんたろう」で、は5~6月まで収穫ができます。育成登録品種なので北海道のみの栽培です。また「ペチカほのか(夏瑞)」は2016年に登録された大玉のいちごです。
夏いちごの収穫時期はおもに6~11月頃までです。以下は夏いちごの主な種類や産地、旬の時期をまとめたものです。
品種 | 産地 | 旬の時期 | 備考 |
けんたろう | 北海道 | 5~6月下旬 | 果肉は固め、香りが良く甘み酸味のバランスが良い |
サマープリンセス | 長野県 | 8~9月 | 小粒で酸味が強く果汁が多い |
サマールビー | 徳島県 | 6~11月下旬 | 果肉は橙赤で固め、酸味があり香りが良い |
ペチカほのか(夏瑞) | 北海道 | 8~9月 | 1粒40~50gの大玉で、果肉がぎっしりでジューシー |
夏いちごの産地と旬の時期
夏から秋の時期にかけて出回るいちごには、この他にも「サマークイーン」「なつあかね」「北の輝き」といった品種もあります。
夏に出回っているいちごの大半は輸入物で、おもに洋菓子を中心に利用されています。近年では夏に収穫できるよう各地で品種改良されたり、ハウス栽培の技術向上によって、夏の暑い時期でも少しずつ国産のいちごが出回るようになっています。
また、意外にも暑い沖縄県でもハウスでいちごが栽培されていて、1~5月にはイチゴ狩りも楽しめます。2019年からは沖縄県伊是名村で、ITを活用して栽培が行われるそうです。