名称 | いちじく | 分類 | クワ科イチジク属 |
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旬の時期 | 6~11月ごろ | 主な産地 | 愛知、和歌山、兵庫など |
いちじくの旬がいつかというと、6~11月頃となります。
いちじくは年に2回、旬を向かえる果物です。夏に旬を向かえる夏果専用種、秋に旬を向かえる秋果専用種、夏と秋の時期に摂れる夏果秋果兼用があります。その中でも、秋に旬を迎えるものがもっとも美味しいと言われています。
いちじくは品種がとても多い果物です。以下では代表的な種類と旬はいつなのかをまとめています。
品種 | 旬 | 特長 |
ザ・キング | 6月下旬~7月初旬 | 果皮はグリーンで果肉は赤色、さっぱりとした甘み。 |
カドタ | 7月中旬~8月中旬 | 一口サイズで甘みがあり、家庭栽培ようとして流通 |
桝井ドーフィン | 8~10月 | 果皮は赤褐色、果肉は白く中心部が淡い赤色 |
セレスト | 8月上旬~9月下旬 | 果皮は赤紫色で果肉は淡い赤色、甘みが強い |
とよみつひめ | 8月下旬~9月下旬 | 果皮は赤紫色で糖度が17度と甘くジューシー |
蓬莱柿 | 8月下旬~11月上旬 | 60~80gの小ぶり、適度な甘みと酸味 |
ビオレ・ソリエス | 9月下旬~10月中旬 | 果皮は濃い紫色、果肉は柔らかく糖度が20度以上と甘みが強い |
バナーネ | 6月下中~7月中旬、8月下旬~10月中旬 | 夏秋果専用種、果皮は白から茶に変わる白いちじく |
いちじくの主な品種と旬
「夏果専用種」は6月下旬~8月上旬に旬を向かえるいちじくで、主に果実が大きいのが特徴。「秋果専用種」いちじくは、8月下旬~10月中旬ごろに旬を迎えるもの。特長は夏果よりもサイズが小さく、甘みが強くなっています。
国内でもっとも多く出回っているいちじくが「桝井ドーフィン」という品種、日本の8割の流通を占めています。夏果秋果兼用ですが、梅雨時の栽培が難しいため秋果を優先して作られることもあります。
また「ザ・キング」は夏に旬を向かえるグリーンいちじく。桝井ドーフィンが摂れるまでの間に収穫できるように育てているところが多くあります。その他の品種は流通量が少ないため、あまり出回りません。
また、ドライフルーツとして利用されている「スミルナ」は、果皮が白いのが特徴でトルコなどで生産されています。
いちじくの果皮や果実の赤い部分は、抗酸化作用のあるアントシアニンを豊富に含見ます。生のままスプーンですくう食べ方や、コンポートやジャムなどにして皮ごと頂く食べ方がおすすめです。
食べる1~3時間ほど前に冷やすのが、いちじくをおいしく食べるポイントです。
日本国内でのいちじくの生産量1位なのが愛知県で、全国の生産量の約20%を占めています。その他の生産地には、和歌山、兵庫、大阪、福岡などがあり、今では大阪や福岡のいちじくが注目されています。
産地(県) | 生産量(収穫量(t)) | 旬の時期 | |
1 | 愛知 | 2,479 | 5~7月、8~10月 |
2 | 和歌山 | 2,207 | 12~2月 |
3 | 兵庫 | 1,413 | 10~1月 |
3 | 大阪 | 1,357 |
4月上旬~8月中旬、8月上旬~11月上旬 |
3 | 福岡 | 1,345 | 10~1月 |
いちじくの主な産地と旬の時期
愛知でのいちじくの旬は「ハウス:5~7月」、「露地:8~10月」に迎えます。主な品種は「桝井ドーフィン」と「サマーレッド」、安城市や碧南市などで栽培されています。
大阪で迎えるいちじくの旬は「ハウス:6~7月」、「露地:8月中旬~10月上旬」です。大阪ではアメリカら持ち帰ったいちじくを、大正時代から栽培しています。主な栽培品種は「桝井ドーフィン」「ビオレソリエス」「とよみつひめ」です。
福岡のいちじくが旬を向かえるのは、8月中旬~10月下旬辺り。「とよみつひめ」は福岡県のブランド品種で夏果秋果兼用です。
いちじくと言えばトルコ、世界第1位の生産量を誇ります。いちじくは傷みやすくデリケートな果物なので、海外からはドライフルーツなどに加工されて入ってきます。
日本国内で食べられている生のいちじくは国内で生産されたもの、旬を向かえたばかりの新鮮ないちじくを食べることができます。