くわいは、その「芽が出る」姿から、縁起物としておせち料理にも使われることが多い高級野菜。
主に煮物や、酢の物に入れたりするほかにも、薄切りして天ぷらにする食べ方もあります。
意外にも、野菜として栽培しているのは日本と中国のみだというくわい。食品としては馴染みのない方も多いのではないのでしょうか?
今回は、あまり知られていない、くわいに含まれる豊富な栄養とその効能をご紹介します。
目次
くわいの栄養と効能
くわいに含まれるカリウムは、野菜の中も上位の方で、細胞内外の水分浸透圧を正常に保つ働きがあります。
また、体内のナトリウムの排出を促すため、むくみや高血圧の予防と改善に大きな効能が認められます。
その他、筋肉の収縮を正常化させる効能もあるため、足がつりやすい人は積極的にカリウムを摂取すると良いでしょう。
くわいには、豊富な炭水化物が含まれていることも忘れてはいけません。くわいのような野菜から炭水化物が摂取できるのは意外ですね。
炭水化物は、身体が活動を行う際に主なエネルギー源となる栄養です。
特に脳にとっては、炭水化物が唯一の栄養源となるため、ダイエットなどによる過度な摂取制限は厳禁。
極端なダイエットなどでの炭水化物不足は、脳のみならず体内活動にさまざまな影響を及ぼすので注意しましょう。
くわいには、ビタミンEがとても多く含まれているのが特徴です。
くわいに含まれているビタミンEは脂溶性のビタミンで、強い抗酸化作用があり、体内の老化を防止する効能があります。
さらに、血行を良くする効果があるので、冷え症や肩こり・頭痛などの改善も。
他にもホルモンバランスを整えたり、血液中のLDLコレステロールの酸化を防ぐことで血液をさらさらにしたりするなど、とにかく豊富な効果があります。
くわいには、銅も豊富に含まれている点に注目しましょう。
銅は鉄の利用を促進し、貧血予防や改善の効能があるミネラルの一種です。
体内の代謝に必要な多くの酵素の材料となるため、健康には欠かせない成分です
他にも、髪の毛の黒色の素であるメラニン色素の材料となり、若々しい皮膚や丈夫な骨を作るコラーゲンの生成にも必須です。
くわいには、葉酸が豊富な点にも注目でしょう。
葉酸は、ほうれん草から発見されたビタミンB群の一種で、妊娠中や妊活中の女性には特に多めに摂取を促したい栄養です。
葉酸は、体内でDNAやタンパク質の合成を促し、細胞の新生を進めます。
また、胎児の先天性異常を予防や、ビタミンB12とともに造血する効果がある点も覚えておきましょう。
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