ケールの栄養と効能についてお伝えしていきます。「青汁」の材料としてみなさんご存知の、ケール。
主な産地は島根県や茨城県などですが、野菜として出荷されるほか、青汁専用として栽培されているものも多くなっています。
ケールの葉は、一見すると緑色の濃いキャベツのようにも見えますが、形は長楕円形をしているのが特徴です。また、大きいものでは葉が60cm以上になるというから驚きですね。
今回は、そんなケールについて、ケールにはどのような栄養が含まれているのか、また効能について詳しく解説していきましょう。
目次
ケールの栄養と効能
ケールにはカルシウムを多く含んでいますが、これは野菜の中でもトップクラスです。
野菜でカルシウムのイメージがないかもしれませんが、ケールにはカルシウムが豊富に含まれているんですね。
カルシウムは、骨や歯の形成に欠かせない栄養であり、骨粗鬆症の予防の効能もあります。
また、神経の興奮を抑える働きもあり、不足するとイライラしやすくなるため、しっかりと摂取したい大切な栄養です。
カルシウムは、ビタミンDと取ると吸収力がアップし、より効能を高めることができます。
ケールには、β-カロテンの栄養も豊富に含まれています。
ケールに含まれているβ-カロテンは緑黄色野菜に多く含まれる栄養で、強い抗酸化作用をもたらすのが特徴です。
体内の活性酸素を除去することで、アンチエイジングやガン抑止にも効能があるとされています。
β-カロテンは、必要に応じて体内でビタミンAにも変換され、粘膜の強化などさまざまな効能をもたらします。
ケールは、ビタミンCを豊富に含んだ野菜としても知られています。
ビタミンCは活性酸素を除去する栄養で、体内の老化を防ぐアンチエイジングの効能も期待できます。
また、ビタミンCは、ストレスを減らす作用をする副腎皮質ホルモンの合成を促すので、ストレス対策にも効果大です。
ケールは青汁でも簡単に摂取できますので、こまめにビタミンCを摂るようにしましょう。
ケールには、ビタミンKも多く含まれているのが特徴です。
ビタミンKには、血液を正常に凝固させる作用のある栄養で、止血を促す効能があり、「止血のビタミン」とも呼ばれています。
さらにビタミンKは、カルシウムをサポートして、骨を丈夫にしたり骨粗鬆症を防いだりする効能もあります。
特に女性の閉経期などに、多く摂りたい栄養素のひとつです。
ケールには、女性に欠かせない栄養素である葉酸もたくさん含んでいます。
葉酸は、DNAやタンパク質の合成を促すため、細胞の新生に深く関わる栄養として知られています。
また、ビタミンB12とともに造血に関わり、貧血予防にも有効で、「造血のビタミン」とも呼ばれています。
特に妊娠期及び妊娠を望む女性にとっては、胎児の先天異常を抑止する点でも重要な栄養のひとつとなります。
ケールには、パントテン酸も比較的多く含まれています。
パントテン酸は、3大栄養素の補酵素として働くコエンザイムAの構成要素であり、エネルギーの生産と代謝に関与しています。
また、抗ストレス作用をもたらす副腎皮質ホルモンの分泌も促し、ストレス抑止の効能も期待できます。
栄養豊富で青汁として知られる「ケール」ですが、同様に「大麦若葉」も青汁の原料として知られていますね。
この二つの野菜、どちらが栄養が高いのでしょうか?
ケールはビタミンC、カルシウム、β-カロテン、ビタミンEにおいて大麦若葉よりも高い栄養を誇ります。一方、葉酸と食物繊維は大麦若葉の方がやや多く含まれています。
総合的な栄養でみると、ケールに軍配があがりそうですね。
最近ではどちらも配合された青汁も売られていますので、そういったものをチョイスするもの良いかもしれません。
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