クマザサの効果と効能についてご紹介します。
クマザサは中国では民間薬として利用されていたほか、日本でも古くから万能薬として利用されてきました。
そのクマザサの効果が近年、再び注目を集めるようになっており、主に青汁やお茶など簡単に摂取できるような形に作られています。
健康面に対する作用だけでなく、美容面に対する効果や効能にも期待が高まっていて「食べるだけでエステ効果が期待できる」と、女性からの支持も集まっています。
そこで今回はクマザサの効果や効能に関して、健康面はもちろん美容に関しても紹介していきます。
目次
クマザサの効果と効能 一覧
クマザサには特有の成分がいくつか含まれているのですが、その中のひとつにクマザサ多糖体と呼ばれる「バンフォリン」があります。
バンフォリンは多糖体なので糖分の一種です。その大きな特徴は「防腐」や「抗菌」効果などで、細胞が破壊されてしまうのを予防する効能があります。
人間の体内にバンフォリンを取り入れると、細胞膜を一つ一つ強化してくれるので、細胞そのものを壊れにくくし、壊れた細胞を再生する効能も期待できます。
細胞そのものを強する働きには、免疫力を高めて病気を予防できると期待されています。抗腫瘍作用も認められたころから、抗ガン効果もあるのではないかと、こちらの作用も期待されています。
ほかにも美肌や美髪効果などの美容面での効能もあるため、バンフォリンはクマザサを支える重要な栄養成分として注目されています。
クマザサを支える主な栄養成分はバンフォリンだけではなく、クロロフィル(葉緑素)と呼ばれるものも代表的です。
クロロフィルは植物の細胞にある緑色の色素成分で、日光を浴びると光合成を行って毒素を分解する作用を持っています。
体内にクロロフィルを取り入れると、コレステロールや老廃物などの余分な毒素を吸着して体外に排出してくれるようになります。このように、簡単に身体のデトックスができるのもクマザサの魅力のひとつです。
クロロフィルにはほかにも、強力な抗酸化作用と抗菌効果をもつため、口臭予防としてガムにも多く利用されています。
さらにヘモグロビンをサポートして、酸素を体の隅々まで運んでくれるので貧血予防の効能もあります。クマザサに含まれるクロロフィルは健康面、美容面に対するメリットが多い栄養成分となっています。
クマザサには腸内をしっかりとお掃除してくれる働きもあります。
上記以外にもクマザサの栄養成分で注目されているのが、不溶性の食物繊維であるリグニンです。
リグニンは摂取しても消化吸収されずに、大腸に運ばれていきます。その結果、便のかさ増しや腸の動きを良くして便通を促進させてくれるので、便秘解消効果が期待できるのです。
しかもリグニンにはポリフェノールとしての働きもあるのです。善玉菌を増やして腸内環境を整える効果もあり、さらに便秘の解消も促してくれます。
このように便秘を解消して腸内をしっかり掃除してくれるほか、胆汁酸を吸着してコレステロールを調整する効能も、リグニンの魅力です。
クマザサを服用する際には注意点があります。
クマザサは、ビタミンKが豊富に含まれている点が指摘されています。ビタミンKは止血のビタミンと呼ばれていて、血液を凝固させる作用を持っています。
そのためワーファリンなどの血液をサラサラにする薬を飲んでいる人の場合、クマザサに含まれるビタミンKによって、効果を阻害される恐れがあるのです。
こういった場合は、まずは病院で確認してからクマザサを摂取するようにしましょう。薬によっては飲んでも大丈夫な場合があります。
クマザサは健康維持だけでなく、美肌や便秘解消、デトックス効果などエステのような美容効果にも優れているので、継続して摂りたい食品です。