独特のコクと酸味、まろやかさで魅了するマヨネーズ。
「マヨラー」という言葉が存在するほど、その独特な味わいが多くの人に愛されています。
植物油・酢・卵黄を材料とするマヨネーズは、サラダだけでなく和え物、炒めものなどの調味やアクセント、また隠し味としても欠せない万能調味料です。
マヨネーズは、スペインのメノルカ島マオン市の特産品であるオリーブオイルと卵で作られたドレッシング「マオンのソース」が、発祥といわれます。
今回は、マヨネーズに含まれた栄養や効果を解説していきます。
マヨネーズには、脂質の一種であるレシチンが多く含まれています。
レシチンは、血中コレステロールを減らす働きがあるため、動脈硬化の予防・改善に効果があります。
また、レシチンは「脳の栄養素」とも呼ばれ、脳細胞の活動をサポートする効果があり、 アルツハイマー病や認知症の予防にも効果が期待されます。
マヨネーズは、植物性脂肪酸の一種、リノール酸も豊富に含まれています。
リノール酸は、血中コレステロールを減らす効果があります。
そのため、動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞といった生活習慣病の予防効果が期待されています。
なお、リノール酸は体内で生成することができない栄養なので、食品から積極的に摂取する必要があります。
マヨネーズには、カロテノイドの一種、ルテインも入っています。
ルテインは、マヨネーズの黄色の色素成分となっている栄養で、特に目の機能の向上や健康維持に大きな効果があるとされています。
高齢になると患いやすい加齢黄斑変性症や白内障、ぶどう膜炎などあらゆる眼病予防の効果が期待できる注目の栄養素です。
マヨネーズには、脂溶性のビタミン、ビタミンEも含まれています。
ビタミンEは、強力な抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去して細胞の老化を防ぐため、アンチエイジング効果が期待できます。
他にも、血行促進効果もあるので、冬場のしもやけやあかぎれの防止、また日々の肩こりや腰痛の改善にもおすすめです。
マヨネーズには、ビタミンKがたくさん含まれるのもポイントです。
ビタミンKは止血効果の高い栄養で、別名「止血のビタミン」と呼ばれており、ケガをしたときの傷口の出血を抑える働きがあります。
また、カルシウムの働きをもサポートして丈夫な骨を作る役割もあるため、骨粗鬆症の予防や改善にも効果があるでしょう。
マヨネーズには定義があり、基準を満たしたものだけがマヨネーズと呼ぶことができます。
材料に植物油・卵黄・酢(柑橘果汁)の3種類を使っていることや、着色料や保存料・増粘剤などは使用していないことなど、細かな条件が設定されています。
保存料を含まなくても塩や酢が細菌の繁殖を抑え、天然の保存料の役割をしてくれます。