味噌の栄養と効能をお伝えしていきます。日本人にとって、古くから親しまれている味噌。
味噌は、大豆に麹を加えて発酵させた発酵食品です。全国各地で生産されいる味噌の麹には、大豆・米・麦があり、ぞれぞれ材料のみならず製造元によっても味や風味が異なります。
医者いらずとも言われる味噌は健康面に優れ、昨今の日本食ブームにより、世界中で注目を集めるようになりました。
今回はそんな味噌に含まれる、栄養とその効能についてご紹介します。
目次
味噌の栄養と効能 一覧
味噌の栄養にはアミノ酸が非常に多く、とくに必須アミノ酸9種類をすべて含んでいます。
うま味成分でもあるアミノ酸は、タンパク質の材料となる成分で、筋肉や内臓・皮膚・髪の毛などをつくる材料となります。
味噌のアミノ酸は、大豆の植物性たんぱく質が発酵によって分解されたものです。それにより、消化吸収されやすい形に変化しています。
免疫力や体力のアップ、筋力、美肌の維持のためにも、アミノ酸の摂取は大切です。味噌の美肌効果はアミノ酸のみならず豊富な数のビタミンB群も含まれているからでしょう。
また、味噌いは酵素が含まれていますが、加熱調理で失われます。味噌から少しでも酵素を摂る場合は、ディップにしたりと生で食べるのが良いでしょう。
味噌の栄養にはナトリウムが多く含まれています。
ナトリウムには神経組織を正常に保つ働きがあります。また、細胞内外の水分量や浸透圧のバランスを調整する作用もあります。
ナトリウムは筋肉の動きにも重要な働きをします。筋肉の収縮や弛緩の動きを正常に保ち心臓の動きにも関わるため、不整脈の予防にも役立ちます。
ナトリウムの摂りすぎは高血圧などの病気につながりますが、適量は健康維持に必要不可欠な栄養です。味噌などナトリウムが多い食品を摂るときはカリウムを多く含む食品も一緒に摂るようにしましょう。
味噌の栄養ではビタミンEが入っていることにも注目です。
ビタミンEは、強い抗酸化作用があることからアンチエイジング効果、生活習慣病を予防する効能があります。
さらに、ビタミンEは末梢血管を広げ血流を促す効能もあるので、顔色を良くして若々しくみせたり、血管年齢のアンチエイジングにも期待でき、味噌には女性にうれしい効能がたくさん。
一度に多くの味噌を食べるのは良くないですが、味噌の栄養や効能を続けて得られるように毎日の食事に取り入れましょう。
味噌には、鉄分、ビタミンB12や葉酸が含まれています。
鉄分は血液の主成分、そしてビタミンB12は葉酸と共に赤血球をつくる造血作用があります。そのため、貧血のなかでも悪性貧血予防の効能が期待できます。
また、ビタミンB12には、核酸やアミノ酸、タンパク質の合成をサポートする重要な栄養でもあります。そのため、ビタミンB12には神経細胞を正常に働かせる作用があります。
この他にも貧血予防に関わる銅や亜鉛などのミネラルを含み、さらに三大栄養素の代謝に必要なビタミンB1、B2、B6、ナイアシンなどビタミンB郡を含みます。
イソフラボンが豊富に含まれているのも、大豆製品である味噌の特徴です。
イソフラボンは大豆に含まれる成分で、エストロゲンという女性ホルモンに似た働きをすることで知られています。
女性特有の更年期障害によるさまざまな症状の緩和や、骨粗鬆症の予防にも効果的です。
味噌の栄養には、コリンが含まれていることも特徴のひとつです。
コリンは細胞膜をつくるレシチンを生成する材料となる成分で、神経組織の構成や修復する働きやがあります。
脂肪肝や動脈硬化の予防にも働きます。血管壁のコレステロールの沈着、肝臓に脂肪やコレステロールが溜まるのを防ぐ効能があります。
また、味噌に含まれるコリンは認知症の予防効果も注目されている栄養。脳内の神経伝達物質となって記憶力の維持に関わっています。
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