焼肉屋さんやホルモン屋さんで、密かな人気の豚足
沖縄では「てびち」と呼ばれ、沖縄そばの具、煮付け、おでんの具材として親しまれています。
豚足はプルプルでトロッした中にある軟骨のコリコリとした食感たまらないと、近年は男性だけでなく女性にも注目されてきている食材です。
また、コラーゲンが豊富なところも、女性に人気なのかもしれませんね。
今回は、そんな豚足に含まれる豊富な栄養と健康効果を見ていきます。
豚足に豊富に含まれるタンパク質の多くが、コラーゲン、エラスチンです。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は、ともに肌を内から支え、肌のハリや弾力、潤いを保ち、シミやしわなどを防ぐ働きがあります。
また、その他にも、血管の弾力を保って動脈硬化を防いだり、関節痛の予防にも効果があります。
豚足には、必須アミノ酸のひとつであるロイシンが含まれています。
ロイシンは、筋肉を強化して筋肉を失わせないようにする効果があります。
また、ロイシンには、肝機能の向上に効果があり、疲労回復が期待できるほか、運動時の持久力の強化、またストレスの解消にも有効です。
豚足には、アルギニンが含まれている点にも注目です。
豚足に含まれているアルギニンは成長ホルモンの合成に関わる栄養で、子どもの健全な発育をサポートする働きがあります。
また、体脂肪の代謝を促進して、筋肉を強化する働きもあります。
豚足には、ミネラルの一種である亜鉛も含まれています。
亜鉛は、舌にある味蕾(みらい)を作るために欠かせない栄養で、味覚障害を予防・改善する効果があります。
亜鉛はクエン酸と一緒に取ると吸収率が良くなるので、レモンと一緒に豚足を食べると効果的に摂取できます。
豚足には、骨を丈夫にするビタミンD、カルシウム、マグネシウム、リンが含まれます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を良くし、さらにカルシウム、マグネシウム、リンは丈夫な骨を作るのに有効な栄養です。
また、豚足はコラーゲンも含むため、しなやかな骨を作るのに効果的な食材です
豚足には、鉄分、ビタミンB12が含まれます。
鉄分は、赤血球のヘモグロビンの構成成分となり、全身に酸素を運び、疲労回復や鉄欠乏性貧血の予防に効果があります。
また、ビタミンB12は、葉酸と共に赤血球中のヘモグロビン生成を助け、正常な赤血球を作る働きがあり、悪性貧血の予防に効果があります。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
227kcal | 62.7g | 20.1g | 16.8g | Tr | 0g | 110mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
50mg | 12mg | 5mg | 32mg | 1.4mg | 1.0mg | 0.07mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
- | 6μg | 1.0μg | 0.4mg | 1μg | 0.05mg | 0.12mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
0.7mg | 0.02mg | 0.4μg | 1μg | 0.16mg | - | 0mg |
豚足(ゆで)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
豚足は、タンパク質が豊富で女性の間では、美容に良いと言われています。
ただ、豚足は脂質も多く含まれていますので、食べ過ぎるとかなり高カロリーになります。
豚足を食べる時は、野菜も一緒に食べるように意識して、食べ過ぎないように気を付けてください。
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」