名称 | カレイ | 分類 | カレイ科 |
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旬の時期 | 4~12月ごろ | 主な産地 | 北海道、兵庫、島根など |
カレイの旬は4~12月ごろの春から冬になります。
カレイの旬は種類、地域によっても異なるため、おおむね旬は春から冬ごろまでと長くなります。日本で流通量の多いマコガレイの旬は6~9月の初夏から秋、マガレイは12~2月あたりが旬になります。
日本近海には約80種類も存在し食用は20種類ほどで、マコガレイ、マガレイ、イシガレイはカレイの御三家として有名です。以下では主なカレイの種類と旬の時期、産地や特徴について説明しています。
カレイの種類 | 旬の時期 | 主な産地や特徴 |
メタガレイ | 5~9月 | 西日本で大変人気があり関東での流通量は少ない。目と目の間にトゲがある |
マコガレイ | 6~9月 | 北海道南部から九州と幅広く、体表に薄い斑紋がある |
イシガレイ | 7~11月 | 日本各地に生息。うろこがなく石のように硬い骨質板を持つのが特徴。 |
アカガレイ | 10~12月 | 福井県では「越前ガレイ」と呼び、赤褐色の体に大きな口が特徴 |
ヤナギムシガレイ | 10~12月 | 主産地は山陰地方。体が柳の葉のように細い |
マツカワガレイ | 11~2月 | 北海道が産地の「幻のカレイ」といわれる。背びれと尻びれに黒い縞模様がある |
ババガレイ | 11~3月 | 北海道や宮城で獲れ、体表に大小ざまざまな斑点がある |
マガレイ | 12~2月 | 産地は北海道で、体長は背びれから腹びれまでの幅の2倍以上にもなる |
カレイの主な種類と旬の時期、産地や特徴
一般的によく知られているマコガレイの旬は、九州の早春にはじまり徐々に北上、東北では夏にやってきます。そして、北海道が主産地で姿造りが名物になっているマガレイの産卵期は北に行くほど遅くなるため、道内でも漁場によって少しずれて旬がやってきます。
最も特徴的なのが体の右側に目がそろっていることです。黒褐色または褐色で体は薄く平べったい形状をしていて「左ヒラメに、右カレイ」と昔から親しまれています。体表を周囲の色に馴染ませ海底に潜っています。
カレイの中でも最も流通量が多いのがマコガレイです。マコガレイは夏に身が肥えるので夏場に旬を迎えもっとも美味しく食べることができます。
カレイは煮つけが定番の魚ですが、マコガレイは夏場を代表する寿司ネタとなっており、肉厚で脂がのった旨みのある白身です。
夏が旬のマコガレイ
冬から春の寒い時期に旬を迎えるのが子持ちカレイですが、身の味は落ちます。産卵期に入ると内臓が卵や白子に圧迫されてエサを食べなくなるため、身が痩せるからだそうです。
そのため、この時期は旬ではありませんが卵がとても美味しい子持ちカレイはので、味の濃い煮付けで味わうのが最適です。カレイの身のおいしさを味わうには産卵前の夏に、子持ちカレイの卵を味わうには冬が食べごろです。
国内でのカレイの水揚げ量が1位なのは、北海道です。道内では多くの種類のカレイが摂れるため、通年水揚げがされています。
北海道が主産地のカレイには「マガレイ」がありますが、北海道には幻のカレイと言われる「マツカワガレイ」が存在し、カレイの王様とも呼ばれています。マツカワの旬は冬で12月ごろに漁は最盛期を迎えるそうです。
漁獲量が減少したため稚魚の放流や養殖を行ってきたことで、徐々に水揚げが増えてきています。全長35cm以上のマツカワは「王鰈(おうちょう)」とブランドネームがつけられています。
大型でヒラメ類の中でも身が締まっており、歯ごたえ旨みともにヒラメ以上ともいわれる北海道を誇るカレイです。