シャキシャキとした食感を楽しめる人気のきのこ、えのき。
「なめ茸」は、えのきを醤油で煮てとろみを出した、ごはんのお供です。
また、えのきは、鍋の材料にしたりさっと湯でて和え物など、料理のバリエーションも豊富。メインの素材を引き立てる名わき役としても大活躍します。
今回は、えのきに含まれる栄養と効果について、詳しくお話しましょう。
目次
えのきの栄養と効果
えのきに含まれるビタミンB1は、きのこ類トップクラスという点に注目です。
ビタミンB1は、炭水化物をエネルギー転換するときに必要な栄養です。
ほかにも、脳や神経の機能を維持する効果もあります。
ビタミンB1が不足すると、体内でエネルギー代謝がうまく行かなくなって夏バテの原因となるので、注意しましょう。
えのきには、キノコキトサンが含まれています。キノコキトサンは、βグルカンとキトサンの複合した成分で食物繊維の一種です。
食事で摂った脂肪の周りに薄い膜を張り、腸内で吸収されるのを防ぐ働きや、余分な脂肪をからめとり、便とともに体外に排出する効果があります。
また、腸内で脂肪を分解する酵素であるリパーゼの働きを抑え、血中に余分な脂肪が入るのを予防する効能もあります。
その結果、体内に脂肪が吸収されるのを防ぎ、内臓脂肪を減らすためダイエットに効果的と言われます。
えのきに含まれている食物繊維は、キノコキトサンだけではありません。不溶性と少ないですが水溶性の両方の食物繊維を含みます。
キノコキトサンや食物繊維が、蠕動運動を促すため便秘を解消し、老廃物の排出をするため、健康な腸内環境の維持に効果があります。
また、糖質の吸収抑制や、腸内で水分を吸収して膨らむため満腹感を得るなどの効能も見逃せません。
えのきは、ナイアシンという栄養も含まれています。
ナイアシンは、タンパク質・炭水化物・脂質のいわゆる3大栄養素の代謝を促す補酵素としての役割を持つ栄養です。
さらに、アルコールの代謝を促して、アセトアルデヒドの分解にも効能があるので、二日酔いの予防に効果が期待できます。
さらに皮膚や粘膜を健康に維持する働きもあり、不足すると皮膚炎などの原因になるのでしっかり摂るようにしましょう!
えのきには、葉酸がとても多く含まれていることを忘れてはいけません。
葉酸には胎児の先天的な異常を防止する効果がある栄養で、妊娠中の女性には特に意識して摂取してほしい栄養です。
また、赤血球を作る効果もあり貧血予防や改善も期待できます。
だだ、体内吸収率があまり高くない栄養ですので、普段から多めに摂ることが望ましいでしょう。
えのきには、パントテン酸が非常に多いことでも知られています。
パントテン酸は、3大栄養素の補酵素として代謝を助ける効果がある栄養です。
そのほかには、抗ストレス作用のある副腎皮質ホルモン分泌を促すので、普段からストレスを感じることが多い人におすすめと言えるでしょう。
また、抗アレルギー効果や抗炎症効果も期待できますよ。
えのきは、基本的には洗う必要がありませんが、加熱処理を忘れてはいけません
えのきには、フラムトキシンという物質が含まれています。
このフラムトキシンには溶血作用があるので、生で食べずに必ず加熱処理してください。
見た目の白さから生食可能と思われがちですが、加熱処理してから食べる食材であることをしっかり認識しておきましょう。
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