秋の味覚の一つであるしめじ
しめじは味にクセがなく、和洋中といろいろな料理で食することができます。
ダイエット中の方にとってしめじは特にうれしい食材ですね。しめじの噛みごたえが満腹感を与えるだけでなく、低カロリーで栄養価も高く優れています。
今回はそんなしめじについて、栄養とその効能についてご紹介します。
しめじにはβグルカンという成分が含まれています。
βグルカンは、しいたけなどのきのこ類や酵母に多く含まれる多糖類の一種で、食物繊維の仲間です。
βグルカンには、免疫力を高める効能があるため、風邪の予防やガンを抑制する効能などがあります。
しめじには第6の栄養素の一種である、食物繊維が含まれています。
「日本食品標準成分表2015」より (可食部100gあたり)
上のグラフはしめじ(ぶなしめじ)と他のきのこ類の食物繊維含有量を比較したグラフです。きのこ類の中ではまつたけやしいたけに比べると少ないですが、しっかりと食物繊維が含まれていることが分かります。
食物繊維は栄養素的に野菜や穀物に含まれるイメージがありますが、きのこ類にもきちんと含まれているのですね。
食物繊維には、血中のコレステロールの上昇を抑制する効能があり、動脈硬化の予防に効果があります。
また、食物繊維には腸の環境を整える効能もあり、便秘解消にも効果があります
しめじにはリジンという栄養素が含まれています。
リジンは必須アミノ酸の一種で、タンパク質の吸収を促進したり、糖質(炭水化物)の代謝を促すため、疲労回復の効能があります。
リジンには、カルシウムの吸収を促す働きや、体の組織の修復や成長を助ける効能などもあります。
しめじには、きのこ類特有のうまみ成分である、グアニル酸が含まれます。
グアニル酸は、血小板の凝集を抑制する働きや、血中のコレステロール値を下げる効能があります。
グアニル酸には、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防の効能があります。
しめじにはエルゴステロールが豊富に含まれています。
エルゴステロールは、しいたけなどのきのこ類に多く含まれ、ビタミンD(ビタミンD2)の前駆体になります。
ビタミンDには、カルシウムやリンの吸収を促がして骨を丈夫にします。
また、しめじには骨の形成に必要なマグネシウムも含まれます。
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