ほのかな香りと肉厚の身が特徴のしいたけ。
数あるきのこの中でも定番中の定番で、焼いてよし、煮てよしの万能食材です。
実はこの「しいたけ」、特有の成分など意外な栄養と成分を含む食材でした。健康にも良く、カロリーも低いためダイエット食としてもおすすめです。
今回はそんなしいたけについて、その栄養と効能をご紹介します。の魅力をぜひ、ご堪能下さい。
目次
しいたけの栄養と効能
しいたけにはβグルカンという成分が含まれています。
βグルカンとは、しいたけや舞茸などのきのこ類に含まれている栄養成分で、多糖類の一種です。
βグルカンは免疫機能を回復させるため、免疫力を高めたり、コレステロール値や血圧の上昇を抑える効能、食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果などがあります。
また、しいたけにはエリタデニンと呼ばれるしいたけ特有の成分が含まれており、こちらもβグルカン同様、コレステロールの上昇を抑える効能があります。
また、βグルカンは免疫機能を回復させることから、がん細胞の増殖を防ぐ役割もあります。
しいたけには食物繊維が豊富に含まれています。
しいたけは、さつまいもやじゃがいもよりも多くの食物繊維を含みます。さつまいもの食物繊維含有量は100g中2.3g、じゃがいもは1.8gなのに対し、しいたけは4.4gの食物繊維含有量となります。
食物繊維は第6の栄養素と呼ばれ、腸内環境を整える効能があります。また、腸内環境を整えることで、便秘の予防や大腸がんの予防にも効果的です。
ちなみに、しいたけは不溶性食物繊維を多く含みます。不溶性食物繊維は水に溶けずに排出されるため、カラダの有害物質を一緒に排出してくれるデトックス効果も期待できます。
しいたけにはエルゴステロールという物質も含まれます。
エルゴステロールはステロールの一種で、紫外線に当たるとビタミンDに変化します。なんとも面白い成分ですね。
ビタミンDは、骨を健康に維持する効果や血中カルシウム濃度を維持する効能がある栄養です。血中カルシウム濃度を維持することで、神経伝達や筋肉の収縮をスムーズにする効果があります。
なお、乾ししいたけには、ビタミンDそのものも非常に多く含まれます。
しいたけには、グアニル酸というアミノ酸の一種、いわゆる「うまみ成分」も含まれます。
うまみ成分とは、日本で発見された成分で、甘味・苦味・酸味・塩味とならぶ成分の一つです。グルタミン酸、イノシン酸と並んで三大うまみ成分とも呼ばれます。
しいたけは、このグアニル酸の含有量がダントツに多いのです。グアニル酸には、血中のコレステロールを下げる効果、血小板の凝集を抑制する働きなどがあります。動脈硬化など生活習慣病の予防に効果が期待できます。
ちなみに、グアニル酸は、生のしいたけにはほとんど含まれず、乾燥させたしいたけに非常に豊富に含まれます。グアニル酸の効能を得たい場合は、乾ししいたけを食べるようにしましょう。