多糖類とは

多糖類polysaccharide

多糖類とは?

多糖類とは、加水分解すると単糖類が数個以上、グリコシド結合によって結合した糖類を多糖類と言います。

単糖類や二糖類は水によく溶けて、口に含むと甘みを感じるものが多いのですが、多糖類は、水に入れても溶けにくく、口に入れてもほとんど甘みを感じません。

多糖類は酵素によって加水分解され、二糖類や単糖類まで分解されたのち、体内に吸収されます。例えば、でんぷんは唾液に含まれるアミラーゼによって麦芽糖またはマルトースに分解され、更にマルターゼによってグルコースにまで分解されて吸収されます。

植物に含まれているセルロースは、セルラーゼによってセルビオースにまで分解されますが、人はこの酵素を持っていないので、セルロースは分解できません。草食動物はこのセルラーゼを持っているので分解できます。

単糖類が2分子から数分子縮合したものは小糖類として区分され、代表的なものはオリゴ糖です。多糖類には、生体高分子物質といい天然に存在し生命活動を司る高分子で、セルロースやでんぷん、筋肉に含まれるグリコーゲンなどのように、重合度の高いものが多いです。

1種の単糖類から形成されているものを単一多糖類と言い、2種以上の単糖類から縮合したものを、複合多糖類といいます。多くの多糖類が体の中で作られ、それぞれの生理的役割を果たしています。

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