菊芋は、シャキシャキとした食感が特徴的な芋類で、日本では長野県などで栽培されています。
菊芋の食感を活かした食べ方として、薄くスライスしたり短冊切りにしてサラダや和え物にしたりすることで愛されています。
今回は、菊芋に含まれている栄養の効果や効能を詳しく調べてみました。
目次
菊芋の効果と効能
菊芋には、イヌリンが豊富に含まれています。
菊芋に含まれているイヌリンは、糖の吸収を抑える効果があり、糖尿病を予防する効能があるため「天然のインスリン」とも呼ばれています。
イヌリンは多糖類の一種に分類される栄養ですが、そのままでは腸内で吸収できない性質があるため、ほとんど吸収されずに体外へ排出されてしまいます。
そのため、腸内で発酵分解されるとフラクトオリゴ糖に変化して、腸内環境を正常化するため、便秘解消などの効能が期待できます。
菊芋は、カリウムの含有量が多いことも特徴の一つです。
カリウムは、体内の余分な水分排出に大きな効能がある栄養で、むくみの解消に効果的。
ナトリウムを摂り過ぎた場合は、カリウムを多めに摂ることでバランスを取るとよいでしょう。
また、カリウムが足りないと就寝中などに足がつる原因にもなるので、不足しない食生活を心がけましょう。
菊芋は、ビタミンB1を摂ることができる点にも注目しましょう。ビタミンB1には炭水化物の代謝を促す効果があります。
不足するとエネルギー変換がきちんとできなくなり、全身の疲労感や精神的なやる気の無さにつながります。
米やパンなどの炭水化物を多く摂る人は、ビタミンB1も意識して摂るように心がけましょう。
菊芋には、ビタミンB2も含まれています。
ビタミンB2は特に脂質の分解やエネルギー代謝をサポートするため、ダイエット効果が期待できる栄養素です。
また、ビタミンB2は別名「発育のビタミン」と呼ばれるように、細胞の新陳代謝に深く関わる栄養です。
美しい肌や髪の毛を保つためには欠かせない栄養素なので、特に女性は積極的に摂取することをおすすめします。
菊芋には、ナイアシンが多めに含まれていることも注目です。
ナイアシンはビタミンB群の一種で、発見当初はビタミンB3とも呼ばれていました。ナイアシンは3大栄養素の代謝を促すほか、アルコールの代謝を促進する効果があります。
二日酔い防止のためにも、ナイアシンを多く含む食品をつまみにして飲むとより効果的でしょう。
また、菊芋に含まれているナイアシンは、皮膚や粘膜の健康を正常に保つ効能もあります。
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