名称 | さくらんぼ | 分類 | バラ科サクラ属 |
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旬の時期 | 5~7月ごろ | 主な産地 | 山形、山梨、青森など |
さくらんぼの旬は品種によって異なりますが、およそ5月下旬から7月初旬あたりが旬となります。
近年では、早く出荷されるハウス物もありますが、一般的に主力品種である「佐藤錦」の旬が、梅雨時の6月初旬から中旬にかけてになります。
さくらんぼには多くの品種があり、現在は30種類ほどあるそうです。その品種によって甘みや酸味、色味が異なり、気候・風土の影響を受けて、それぞれの収穫時期が多少異なるのが特徴です。
同じ品種でも旬の時期は地域によって多少のずれがあります。以下では、主なさくらんぼの品種とその旬、特長についてまとめています。
品種 | 旬 | 特長 | 成長時期 |
日の出 | 5月下旬~6月上旬 | 熟すと紫黒色になる黒いさくらんぼ。粒が小さく少し酸味がある | 早生種 |
シャボレー | 5月下旬~6月上旬 | 肉質が柔く、甘味は少なく酸味が多い。サクランボ酒やサクランボ染めに使用 | 早生種 |
紅さやか | 6月上旬 | 果実の大きさは8~9gの大玉で糖度高く、酸味は中くらい。果肉堅く日持ちが良い | 早生種 |
豊錦 | 6月上旬 | 果肉が柔らかく、甘酸のバランスが良い | 中性種 |
佐藤錦 | 6月中旬~下旬 | さくらんぼの王様。果肉は乳白色で甘味と酸味のバランスが良い | 中性種 |
高砂 | 6月中旬~下旬 | 核(種)が大きめ果肉は柔らかで食味が良い | 中性種 |
北光 | 6月下旬 | 北海道小樽市の藤野園で発見された偶発種 | 晩生種 | 紅てまり | 7月上旬 | 10g以上と大玉で果肉が硬めで日持ち良い | 晩生種 |
大将錦 | 7月上旬 | 大玉で糖度が20度以上と高く、果肉は硬め | 晩生種 |
月山錦 | 7月上旬~中旬 | 12~15gととても大きく糖度の高い。黄色のさくらんぼ | 晩生種 |
ナポレオン | 7月上旬~中旬 | 果肉が厚く硬め酸味が強く果汁が多い。生食、加工にも | 晩生種 |
南陽 | 7月上旬~中旬 | 8~10gの大玉で酸味少なく爽やかな甘さ | 晩生種 |
紅秀峰 | 7月上旬~中旬 | 8~9g大玉で糖度が高く酸味は少い、日持ちが良い | 晩生種 |
アメリカンチェリー | 5~8月 | 赤紫色で国産品よりひと回り大きく、強い甘み | 晩生種 |
さくらんぼの主な産地と旬の時期
佐藤錦の旬が6月上旬から中旬なのに対して、大粒で甘みの強い「紅秀峰」や、色味が薄く酸味の薄い「南陽」、色味が紅色で酸味が強い「ナポレオン」などの品種は、少し遅めの7月上旬に旬を迎えます。
また、輸入のアメリカンチェリーの旬は5~8月に迎え、日本の初夏から夏の季節に店頭に並びます。
「早生種」は花の開花後30~35日の6月初旬、「中性種」は40~45日で6月中旬、「晩秋種」は50~55日で6月下旬ごろに旬を迎えるものを言います。旬が早い早生種は「日の出」や「シャボレー」、中間に旬を迎える中性種には「佐藤錦」、旬が遅い晩生種には「紅秀峰」や「南陽」があります。
国内のさくらんぼの主な産地は、山形県が全国1位になっています。その他、山梨や北海道、新潟などで生産されています。
さくらんぼは雨に弱く、旬を迎える時期はちょうど雨の多い梅雨の季節です。濡れないようにビニールで多い、一粒一粒を手で摘み取っています。
さくらんぼの生産量1位の県は山形県です。全国の約75%を生産しており、生産量はダントツです。山形県のさくらんぼの旬は主に6~7月上旬に迎えます。
箱詰めされた山形県産のさくらんぼ
さくらんぼと言えば「佐藤錦」が思い浮かぶかと思います。この品種は山形県で生まれた主力品種で、さくらんぼの王様と呼ばれるほど品質が良く、果肉、果汁ともに多い最高級です。
山形県では佐藤錦の生産が70%の割合を占めていますが、県内ではその他の品種も栽培されています。品種別の旬では「日の出」「紅さやか」5月下旬~6月上旬、「佐藤錦」6月中旬~下旬、「紅秀峰」7月上旬~中旬頃に迎えます。
山形県以外では、山梨県、北海道などでもさくらんぼは生産されていますが、その生産量は似たり寄ったりで、互いにしのぎを削っている状態です。
産地 | 生産量(収穫量(t)) | 旬の時期 | |
1 | 山形県 | 10,600 | 6~7月上旬 |
2 | 北海道 | 1,530 | 6月下旬以降 |
3 | 山梨県 | 954 | 5月下旬から |
さくらんぼ主な産地と旬の時期
山形県がダントツのトップですが、北海道もさくらんぼの産地として知られ、仁木・余市町産のさくらんぼが有名です。
北海道では6月下旬頃に旬を向かえます。本州よりも1ヶ月ほど遅く旬を向かえるので、8月上旬まで食べることができます。
道内でも多くの品種が育てられており、それぞれ旬が異なります。
品種 | 旬の時期 |
ジューンブライド | 6月下旬 |
佐藤錦 | 6月下旬〜7月上旬 |
水門(北光) | 7月上旬〜中旬 |
紅秀峰 | 7月中旬 |
南陽、ナポレオン、ゴールドキング | 7月中旬〜下旬 |
北海道のさくらんぼの旬(品種別)
北光は小樽市で偶然発見されたさくらんぼで、道内では古くから親しまれています。また、ジューンブライドも北海道で育成された品種で、佐藤錦よりも旬と収穫時期が早く、果汁が多く大玉なのが特徴です。
山梨県では5月下旬頃から、さくらんぼの旬が始まります。山梨県はぶどうや桃などの生産量が多く、日照時間が長く雨の降る日が少ないなど、果物の栽培に適した地域です。
品種 | 旬の時期 |
豊錦 | 5月下旬~6月上旬 |
佐藤錦 | 6月初旬~下旬 |
紅秀峰 | 6月上旬~中旬 |
紅秀峰 | 6月上旬~下旬 |
山梨のさくらんぼの旬(品種別)
豊錦はナポレオン・高砂・ジャボレー、などを栽培している農園で発見された偶発実生で、山梨県で栽培される早生種のさくらんぼです。果肉が柔らかく酸味が少ないので、甘さが引き立つのが特徴です。
その他にも生産量はすくないですが、新潟や長野、福島県のさくらんぼも人気です。さくらんぼの旬の季節は短く、この時期はさくらんぼ狩りの需要が高まっています。