今や、チョコレートは手軽に食べられるものから超高級チョコまで幅広くなっています。また、健康ブームから、カカオの配合が高いものや乳酸菌入りのチョコレートまで存在しますね。
チョコレートのイメージは、太る・甘い・ニキビを連想する方もいますが、チョコレートの良い効能効果を得られるのは選び方次第です。
シンプルな板チョコ、甘めのかわいいチョコ、高カカオのチョコと、その時の目的と気分によって選ぶのがおすすめです。
チョコレートは、古くは薬として流通していたほど、さまざまな効能や効果を持つ食品です。甘く美味しいだけじゃない、チョコレートの魅力をご紹介します。
チョコレートの原料であるカカオ豆には、ポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールは強い抗酸化作用をもつため、コレステロールの酸化を防いで、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果があります。
また、活性酸素を除去する働きがあるため、アンチエイジングにも抜群の効果を発揮します。
チョコレートには、アルカロイドの一種であるテオブロミンが含有されています
テオブロミンはカフェインに似た構造をもっており、集中力を高めたり脳を覚醒させる働きがあります。
眠気を覚ましたいときや集中力を高めたい、集中力が途切れて気分をスッキリさせたいなどには、チョコレートがおすすめです。
チョコレートに含まれるブドウ糖には、精神を安定させる働きを持つセロトニンという成分が含まれています。
リラックスや心を鎮めたいときに効果があるとされています。
また、記憶力を向上させる働きもあるため、勉強の合間のチョコレートは効果的なおやつです。
チョコレートの原料となるカカオ豆にはさまざまな栄養が含まれていますが、カルシウムやマグネシウムもそんな栄養素のひとつです。
カルシウムは、骨や歯の構成要素となる栄養素です。体内に摂取されたカルシウムの99%が、骨や歯の材料として吸収されています。
マグネシウムはカルシウムと同様に、骨の形成に関わる働きを持ち、さらに細胞中にあるカルシウムの量を調整して血管に詰まるのを防ぎ、動脈硬化を予防する効果があります。
チョコレートの原料カカオ豆には鉄分も含んでいます。
体内に吸収された鉄分のほとんどは血液の中の「機能鉄」となり、赤血球にあるヘモグロビンを構成します。
機能鉄には、肺から運ばれてきた酸素を全身に運搬する働きがあります。
14世紀ごろ、現在のメキシコ・シティ周辺に存在したアステカ王朝において、カカオ豆は万能薬として扱われていました。
歯痛や赤痢、胃痛、発熱に至るまで、チョコレートにはさまざまな不調を和らげる効果があるとして重宝されていました。
当時の皇帝は、なんと器に50杯ほどのチョコレートを毎日摂取していたそうです
近年の研究によると、チョコレートが不整脈のリスクを20%減らすかもしれないことが分かりました。
デンマークで行われた分析によると、1週間に2~6オンス(55~170g)のチョコレートを食べることは心房細動(不整脈の一種)のリスクを20%減らす可能性があるとしています。
ちなみに、市販の板チョコは1枚60g程度ですので、1週間に1~2枚くらいの摂取が良いようです。