しじみの効果と含まれている栄養についてご紹介します。ころんとした小さな二枚貝のしじみ。しじみとはシジミガイ科の二枚貝の総称で、日本ではヤマトシジミが多く流通しています。
小さいながらも何とも言えないダシをとるしじみは、お味噌汁の具材として大変人気がありますね。
今回は、そんなしじみの栄養とその効果についてご紹介していきます。日常的にお味噌汁などで摂取する機会も多いと思いますので、これを機にしじみの栄養と効果を押さえておきましょう。
目次
しじみの効果と栄養
しじみにはカルシウムが豊富に含まれていて、その量はあさりの約6倍といわれています。
カルシウムはミネラルに分類される栄養で、骨や歯を形成し、骨折の予防や子供の発育に効果があります。
また、閉経後の女性は骨密度が減少し、骨粗鬆症にかかりやすくなるので、カルシウムの摂取は必要不可欠です。
しじみには動物性のヘム鉄が豊富に含まれているため、鉄分の吸収がいいという特徴があります。
鉄分は赤血球を構成するのに必要な栄養です。
赤血球は全身に酸素を運ぶ働きや、鉄を蓄える働きがあり、貧の予防や疲労回復に効果があります。
しじみに含まれているビタミンB12は水溶性のビタミンで、ミネラルの一種のコバルトを含むため、「コバラミン」とも呼ばれます。
ビタミンB12には神経機能の維持に効果が栄養のため、なかなか寝つけない夜にはしじみのお味噌汁もおすすめです。
また、ビタミンB12は鉄分の吸収を促す作用があるので、鉄分も多く含むしじみは鉄分の効果を十分に引き出すことができます。
しじみにはビタミンB2が豊富に含まれています。
ビタミンB2は脳や神経、皮膚や髪や爪を健康に保つ効果があり、発育や美容に深く関わっている栄養です。
不足するとニキビや肌荒れ、口内炎の原因になるので、予防のためにビタミンB2をしっかり摂りましょう。
熱に弱いビタミンですが、煮汁に溶け出すので味噌汁にして飲むのがおすすめです。
しじみにはビタミンEも豊富に含まれています。
ビタミンEは活性酸素を抑える働きがあり、体内の酸化を防ぐことから「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
最近、身体の衰えを感じるようになったという人にはおすすめの栄養です。また血行を良くする効果があるため、肩こりや冷え症の予防にも効果的です。
しじみにはオルニチンという必須アミノ酸が含まれています。
オルニチンには肝臓の働きを助ける効能がある栄養で、二日酔いの解消に効果があります。
また。新陳代謝を活発にして免疫力を高めることで、疲労回復や風邪の予防にも効果的です。
「二日酔いにはしじみのお味噌汁」というのも、このオルニチンのおかげなんです。
あまり聞きなれない栄養成分ですが、しじみには旨み成分であるコハク酸が含まれています。
コハク酸はコレステロール値の上昇を抑える働きがあるため、肥満の予防に効果があります。
しじみを冷凍すると、コハク酸が2~3倍に増えるので、効果を実感したい方は冷凍保存してから調理をしてみてください。
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