身欠きニシンや数の子で知られるニシン。
別名「かどいわし」とも呼ばれ、以前は北海道の一大産業でニシン御殿建つほどでしたたが、今ではほとんどが外国産です。
塩焼きや甘露煮、ぬかに漬けた本漬糠ニシンと様々な食べ方ができるニシンですが、卵の数の子もお正月の縁起物として食べられます。
そんな、ニシンの栄養、効能に迫ってみたいと思います。
ニシンには、カルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは、骨や歯を作る効能で知られる栄養です。また筋肉を動かしたり、神経の興奮を抑制する効能もあります。
ニシンには、マグネシウム、リン、ビタミンDと、丈夫な骨を作るために必要な栄養も含むため、骨粗鬆症の予防に効果があります。
ニシンの脂には、脂肪酸の一種DHAが含まれています。
DHAは、赤血球を柔らかくすることで血流を良くし、また血液をサラサラにする効能もあります。
そのため、動脈硬化、脂質異常性、虚血性心疾患、高血圧といった症状を予防する効果につながります。
ニシンの脂はEPAも含み、DHAと親和性が高い栄養です。
EPAは、コレステロールを下げる効能があり、高脂血症の予防効果があります。
DHAと同じく血液の流れを改善する栄養ですが、血栓を防止する効能はDHAより高いとされています。
様々な点でDHAとは親和性が高いため、この2つの栄養素をセットにしたサプリメントも多く売られています。
ニシンは、ビタミンB2・B6・B12・ナイアシン・パンテトン酸など、ビタミンB群を豊富に含みます。
これらビタミンB群は、三大栄養素の代謝を促す効能があります。
皮膚、粘膜、髪、爪など健康な細胞の再生、抗ストレス作用のホルモン分泌を高める、赤血球を作り血液を増やすなどの効能があります。
成長期の小さなお子さんには、積極的にニシンを食べさせてあげましょう。
ニシンには、ビタミンAも多く含まれています。
皮膚、口や喉、鼻などの粘膜の潤いを保ち、健康な状態を維持してくれる効能があります。また肌荒れの予防もして美容効果があります。
また、ビタミンAは目の健康を保つ効能もあり、とくに夜盲症にの予防に効果がある栄養です。
ニシンにも、タンパク質が含まれています。
タンパク質は、私たちのカラダを作る効能を持つ栄養として知られています。
筋肉だけではなく、体組織のほとんどはタンパク質から構成されています。
また、血中の酸素を運ぶヘモグロビンなどもタンパク質が原料となっていますので、欠かすことのできない栄養素です。