料理にコクとまろやかな風味を与える調味料、みりん。
みりんは、酒類に分類される調味料です。特に煮物などの和食には欠かせないみりんは、日本で古くから親しまれています。
また、江戸時代では、みりんを焼酎を割った「本直し(柳蔭やなぎかげ)」を、夏場に冷用酒として飲まれ、近年では再び本直しにも注目が集まっています。
今回は、みりんに含まれている栄養とその健康への効果について解説します。
みりんには、アミノ酸が含まれていることが大きな特徴です。
アミノ酸は、健やかな筋肉を作るために欠かせない栄養で、筋力アップに効果があります。
アミノ酸は栄養ドリンクやサプリメントにも「アミノ酸配合」の表記があるほど疲労回復に効果があるので、料理にみりんを取り入れると効果的しょう。
みりんには、炭水化物も豊富に入っていることを覚えておきましょう。
炭水化物は、生命活動を営む上で欠かせないエネルギー源となる栄養で、不足すると倦怠感やめまいなどの症状を引き起こします。
また、炭水化物が分解されてできる糖は、脳のエネルギーとなる栄養で判断力や記憶力を正常に機能させてくれます。
みりんには、ビタミンB6、ビタミンB1も比較的豊富に含まれています。
ビタミンB6は、タンパク質の代謝を助ける効果がある栄養で、ビタミンB1は炭水化物の代謝に必要な栄養です。
タンパク質を主成分とする髪や肌・爪の健康、エネルギー不足による疲労や夏バテを防ぐ為にも、ビタミンB6・B1を含むみりんを効果的に利用しましょう。
みりんには、銅も多く含まれています。
銅は、体内で鉄分が利用されるのを促進する栄養です。
そのため、銅は鉄のサポートをして貧血の予防と改善をする効果があります。
さらに、銅は育毛や髪の毛の成分にも深く関わる栄養素のため、白髪予防にも効果があります。
「みりん(本みりん)」と「みりん風調味料」の違いはアルコール度数です。
みりんは14%程度のアルコール度に対して、みりん風調味料は1%程度ほど。みりんは、酒類に分類されながら調味料として使われる酒類調味料になります
本みりんの原料は、蒸したもち米、米麹、焼酎などのアルコールで、2~3ヶ月ほどかけて熟成させて作ります。
一方、みりん風調味料はブドウ糖をベースに水あめやうまみ成分を添加して作られているので、含まれる栄養素も異なります。