ネクタリンの栄養と効能についてご紹介します。
ネクタリンは桃の変種で、表面の産毛がない桃の総称を指します。ツバキモモやズバイモモとも呼ばれます。
つるっとした表面が特徴で、程よい硬さと酸味が特徴的なフルーツですね。中には、普通の桃よりもネクタリンの方が好き!という方もいるほどです。
ここでは少しマイナーな果物、ネクタリンに含まれている栄養と効能について紹介します。
ネクタリンには豊富なビタミンEが含まれています。ネクタリン1個あたりに含まれるビタミンEは約2.3mg、普通の桃よりも多くなっています。
ビタミンEは若返りのビタミンと呼ばれている栄養です。
理由はその高い抗酸化作用にあります。この作用によって体の錆び付きを防ぎ、肌やカラダそのものの老化を抑えてくれるのです。
ビタミンEの抗酸化作用は健康にも役立ちます。ビタミンEを上手に摂取して細胞膜の酸化や血中コレステロールの酸化を防ぐことで、生活習慣病などの予防にも役立てることができます。
ネクタリンには銅も多く含まれています。普段あまり気にしていない栄養である銅には、一体どのような効能を持っているのでしょうか。
銅は筋肉や肝臓、骨などに多く存在している栄養で、ヘモグロビンの合成を助ける役割を担っています。
ヘモグロビンは血液の赤い色素のことで、酸素の運搬役です。銅が不足するとうまくヘモグロビンが合成されなくなり、貧血になったり、疲れや動悸などを起こしてしまいます。
また、銅は体を酸化から守る役割も果たしています。様々な酵素を作るための成分になり、活性酸素を除去し、カラダを酸化から守ってくれているのです。
ネクタリンのビタミンC含有量は、100グラムあたり約10mgです。
さすがにビタミンCの代名詞ともいえる柑橘類には及びませんが、普通の桃よりかは多く含まれています。
ビタミンCは美肌栄養素と呼ばれるほど、美容に大きな効能を持っている栄養です。コラーゲンを作ることでシワを防いだり、メラニン色素の働きを抑制することでシミ・そばかすができるのを妨げたりと、さまざまな美容効果を持っています
しかし、ビタミンCの効果はそれだけではありません。ビタミンCには抗酸化作用があるため、肌や血管の老化を防いでくれます。
ビタミンCは、ビタミンEと一緒に取ると更に効果が増します。両方が効率的に取れるネクタリンは、まさに美容にうってつけの果物と言えるでしょう。
ネクタリンは甘みと酸味のバランスが良く、そのまま食べても非常に美味しい果物です。
しかし、ネクタリンは日持ちしないという欠点があるので、保存したい場合はジャムにすると良いでしょう。ネクタリンは種が取りやすく適度な酸味があるので、ジャムに適した果物です。
ネクタリンを好みの大きさに荒く切ったら、レモン汁と中火で煮込みます。ネクタリンの半分ほどの量のグラニュー糖を加え、更にとろみが出るまで煮込めば完成です。
熱いうちに瓶に移し、冷蔵庫で保存してください。とても美味しいので、ぜひお試しください。ネクタリンの新たな魅力を発見することができるでしょう。