えごま油は、近年その健康効果に注目が集まり人気が高まっています。
その名の通り、えごま油はえごまの種から抽出した油。独特な香りと味わいから、今では調味油のひとつとして一般家庭でも広く使われるようになりました。
今回はえごま油に含まれる、効能や効果に注目してみましょう。
えごま油は、α-リノレン酸を含むことが大きな特徴です。
α-リノレン酸は必須脂肪酸のひとつで、血液をサラサラに保つ効果に期待できます。
また、血管内の血栓を防いだり血圧を下げたりする効果もあり、生活習慣病の予防に大きく役に立ちます。
さらに、アレルギーを予防する効能も期待されています。
えごま油には、ミネラルの一種であるカリウムも含まれています。
カリウムは、体内の水分調整に深く関係する栄養で、むくみ解消に大きな効能があります。
塩分の多い食生活を送っている人は、体内のナトリウムを排出するためにもカリウムを多めに摂るよう心がけましょう。
カリウムには正常な筋肉収縮にも効果があるので、就寝時などに脚がつりやすい人も積極的に摂ることをおすすめします。
えごま油には、カルシウムも豊富に入っています。
カルシウムは、丈夫な骨や歯などを作ることに大きな効果があります。
丈夫な骨や歯を作るために成長期の子どもはもちろん、老年期の骨粗鬆症予防にも欠かせません。
なお、カルシウムはビタミンDと一緒に摂ると体内吸収率を上げることが可能です
えごま油は、私たちが毎日の食生活で不足しがちな鉄が含まれています
鉄分は、血液の赤血球中のヘモグロビンを作る栄養なので、貧血予防に大きな効能があります。
毎月の生理や、出産を伴う女性には特に必要な栄養と言えるでしょう。鉄分の体内吸収率をできるだけ上げるためには、ビタミンCと一緒に摂りましょう。
えごま油は、マグネシウムも豊富に含んでいます。
マグネシウムは、たくさんの酵素の働きを助ける効能があります。
マグネシウムが不足すると、体内で酵素の働きが弱まってエネルギー代謝が低下する恐れがあります。
また、カルシウムと共に、骨や歯の形成にかかわる効能も期待されています。
「えごま」という名前から、ごまの仲間であると想像するかもしれません。
しかし、えごまは「しそ」の仲間、葉も同様に食用として食べることができます
種子から絞ったえごま油として使われるだけでなく、種子のまま味噌に混ぜて使ったり、お菓子の材料にも使われたりしています。