独特の香りが食欲を増進させる和ハーブのしそ。
しそは、香味野菜の中でも人気があり、多くの料理に付け合わせとして重宝され、また、天ぷらなどとしても愛される万能香味野菜です。
あまり知られていませんが、しそは葉だけでなく、花や実まで利用できる捨てどころのない食材です。
今回は、そんな、しその栄養とその効能についてご紹介します。
目次
しその栄養と効能 一覧
しそは、β-カロテンの含有量がトップクラスを誇る野菜です。
しそに含まれているβ-カロテンは、強力な抗酸化作用を持ち、体内に発生した活性酸素の除去を行う栄養素。ガンや老化防止の効能があると言われています。
また、健康な皮膚や粘膜を作る効果や、不足すると風邪のウイルスなどに対する抵抗力が弱くなるので注意しましょう。
β-カロテンは脂溶性の栄養なので、油と一緒にとると吸収率が高まります。そして刻むことでより吸収されやすくなるので、しそを細かく刻んでかき揚げなどに利用するのがおすすめです。
しそには、ペリルアルデヒドと呼ばれる成分が多く含まれているのが特徴です。
ペリルアルデヒドは、しその独特なさわやかな香り成分です。
強い防腐作用と殺菌作用という効能があり、生食の食中毒の予防に効果があります。
しそをよく刻んで利用するほどに、ペリルアルデヒドの効能を引き出すことができます。ただ、β-カロテンと違って、生で食べるのがおすすめです。加熱をしたり生食とざまざまな食べ方で摂るのが良いでしょう。
しそは、ビタミンKがとても多く含まれていることでも知られています。
ビタミンKは、正常な止血効果を促すことで傷を早く直す効能のある「止血のビタミン」と呼ばれている栄養です。
また、健康な骨の形成を促す点と、骨粗鬆症を防ぐ効能も見逃せません。
出産時の止血効果や、老年期の骨粗鬆症予防などの点から、特に女性は多く摂りたい栄養です。
しそには、ビタミンEも豊富に含まれていることを忘れてはいけません。
ビタミンEは、抗酸化作用が高い栄養で、細胞の老化防止の効能があります。
また、末梢血管を広げて血行を良くするので、肩こりや腰痛などにも効果的。
さらに、ホルモンバランスの崩れが原因の更年期障害の予防にも力を発揮します
しそには、カルシウムも含まれています。
カルシウムは不足しがちなえいようですので、しそのような野菜からカルシウムが摂れるのはありがたいですね。
カルシウムは、骨や歯の健康な成長と維持に欠かせない栄養で、子どもから老年期まで一生を通じて欠かせません。
また、神経の興奮を抑える効能もあり、不足するとイライラしがちになるので注意しましょう。
しそには、ミネラルの一種であるモリブデンという栄養も含まれています。
しそに含まれているモリブデンは、体内で鉄分の利用を促すので、貧血予防の効能があります。
ほかにも、モリブデンはキサンチンオキシダーゼなどの酵素の補酵素となる働きがあり、尿酸の生成を促す効果があります。
また、近年は食道ガンの予防効能がある可能性についても、研究が進められている注目の栄養素です。
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