フラックスシードオイルとも呼ばれる亜麻仁油(あまにゆ)。
亜麻仁油は、亜麻の種から作られたオイルです。近年、健康効果が高いとえごま油とともに注目を浴びています。
亜麻は、古くから健康効果が認められ、古代ギリシャ医学で有名なヒポクラテスにより胃腸の調子を良くすると「世界最古の健康食品」といわれます。
また、亜麻仁油は食品以外にも油絵具や革や木製品の仕上げ、さらに亜麻の茎はリネン製品として利用されています。
今回は、そんな幅広い活躍をする亜麻仁油が持つ効果や効能、働きについてです
亜麻仁油には、血流を改善する効果があります。
亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸が、血管をしなやかにして血液の流れを良くする効能があります。
血流が改善することで血栓も防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞の予防に効果があります。
亜麻仁油には、生活習慣病を予防す効果があります。
亜麻仁油は、コレステロール値や血糖値を下げる効能があり、これが動脈硬化や高血圧の予防につながります。
また、動脈硬化の引き金になるとも言われる、中性脂肪を下げる効果や、内臓脂肪の燃焼を助ける働きもあります。
亜麻仁油には、美肌や便秘改善にも効果があります。
亜麻仁油に含まれるリグナンには、女性ホルモンと同様の働きを持ち、細胞膜に柔軟性を持たせて栄養を吸収しやすくするため、美肌に効果があります。
また、亜麻仁油には、腸管の炎症を抑え、腸の働きを活発にする効能もあり、便秘改善にも効果があります。
亜麻仁油には、アトピーやアレルギー症状の緩和、免疫機能の改善などに効果があります。
また、亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換し、脳の機能が活性化、記憶力や学習能力が高まるとしています。
亜麻仁油には、乳化作用があるため、卵の代用品としても利用され、卵アレルギーの方にとても重宝しています。
亜麻仁油は、油では珍しい水溶性で水分と混ざることができます。そのため、ケーキや焼き菓子、マヨネーズなど、卵の代用品として使用されます。
亜麻仁油は、熱に弱いため加熱する料理には不向きです。
サラダのドレッシングやソース、野菜ジュースに混ぜて使うのが効果的です。
また、亜麻仁油の酸化は早いため、開封したら早めに使い切るようにしましょう