柿の葉茶の効果や効能についてご紹介します。柿の葉茶とは、その名のとおり、柿(かき)の葉から抽出されるお茶のことです。
あまり馴染みのあるお茶ではありませんが、柿の葉は秘薬として近年、研究が進められ、さまざまな有効成分が含まれていることが分かりました。
ここではそんな柿の葉茶について、含まれている成分と効果や効能をご紹介します。
柿の葉茶の有効成分の一つに、ポリフェノールの一種である「アストラガリン」があります。
アストラガリンには、アレルギーの炎症を引き起こすヒスタミンを抑える効能があります。
柿の葉茶を花粉シーズンの少し前から飲み始めることで、くしゃみや鼻水・鼻詰まりなどのアレルギー症状を緩和する効果が期待されます。
また花粉症の症状は、活性酸素から作られる過酸化脂質によって促進されることから、活性酸素を除去する働きがある柿の葉茶は花粉症対策として有力視されています。
柿の葉茶の成分の中に、肝臓の働きを促進するリグナン化合物の一種である「ダイグルコサイド」が含まれていることが長い研究の結果分かりました。
ダイグルコサイドは肝臓のアルコールを分解してくれるので、お酒を飲み過ぎた時に柿の葉茶を飲むことで二日酔いに効果を発揮します。
また、強い抗酸化作用も併せ持っており、血管を柔軟にして弾力性を高めてくれる働きがあります。血液の流れがスムーズになり、血圧を下げる効能が期待されています。
柿の葉に含まれているオレアノール酸は、さまざまな効能があることで注目されています。
内臓のさまざまな器官に働きかけて機能の活性化をサポートし、強心や強壮の効果を発揮します。
また、オレアノール酸には抗酸化作用や抗炎症作用・抗高脂血症などの効能があります。身近な例では、虫歯菌の増殖を抑えることから、虫歯や歯周病予防に成分を使用することが試みられています。
オレアノール酸はトリテルペンの一つで、抗がん作用があることも研究で分かっています。
オレアノール酸には、体のさまざまな機能を高める効能があります。
血の流れを良くして細胞を活性化し、炎症などをすみやかに鎮める作用があります。お茶として飲用する他に、柿の葉湯として利用するのもおすすめの方法です。
生の柿の葉の場合は、水洗いしたものをそのまま湯船に入れることで効果が期待でき、柿の葉茶ではやかんで煮出した後の茶殻をお湯に入れるという方法もあります。
湿疹や乾燥などのさまざまな炎症やお肌のトラブルを穏やかに治してくれます。
寝る前にお茶を飲んで一息つきたいという方は多いと思うのですが、緑茶やウーロン茶にはカフェインが含まれています。
その点、柿の葉茶にはカフェインが含まれていないので、就寝前に飲む場合や小さなお子さんでも安心して飲めるお茶です。
柿の葉茶はビタミンCがカルシウムの吸収を促進してくれる効能があるので、リラックス効果が期待できます。寝る前にホッと一息つきたい時には柿の葉茶がおすすめです。