赤ワインがもたらす効能と効果をご紹介します。黒ブドウから醸造される赤ワインは、古くから飲まれてきたお酒で、ヨーロッパが産地として有名ですが、日本でも各地にワイナリーがあります。
白ワインに比べて栄養価が高めと言われる赤ワイン。健康にどのようなプラス効果があるのでしょうか。
今回は、気になる赤ワインの効能や効果について、ご紹介します。
目次
赤ワインの効能と効果
赤ワインには、ミネラルの一種であるクロムが含まれています。
クロムは豆類や種実類など、さまざまな食品に含まれる栄養素です。
赤ワインに含まれているクロムは、血糖値を下げる作用を持つインスリンの働きをよくし、高血糖を改善したり糖尿病を予防したりする効能があります。
また、脂質の代謝を促してコレステロールや中性脂肪の減少につなげる効果もあるため、動脈硬化の予防にも役立ちます。
赤ワインは、ミネラルの一種のモリブデンも含みます。
あまり聞いたことのない名前かもしれませんが、モリブデンは豆類に非常に多く含まれる栄養素です。
モリブデンには尿酸の生成を助ける効能があります。その他、鉄分が不足したときに造血を促し、貧血を予防する効果もあります。
赤ワインには電解質の一種、カリウムも含まれます。
カリウムはとくに野菜や果物、豆類などに豊富に含まれる栄養素です。
カリウムは細胞の浸透圧を調節したり、筋肉の収縮や神経の伝達をよくしたりたりする効果があります。
赤ワインは、水溶性ビタミンの一種であるビオチンも含まれています。
ビオチンは幅広い食品に含まれる栄養素で、赤ワイン以外にはレバーに多く含まれます。
また、ビオチンは3大栄養素である炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を促進する効能があります。
さらに、皮膚トラブルの原因となるヒスタミンの生成を抑える効能があり、アトピー性皮膚炎を改善するなど肌の健康維持に効果を発揮します。
黒ブドウを果皮や種ごと発酵させてつくる赤ワインは、ポリフェノールが豊富です。
「赤ワイン=ポリフェノール」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
ポリフェノールによるその健康効果が期待され、90年代後半には赤ワインブームも巻き起こりましたね。
ポリフェノールとは、ほぼすべての植物に含まれる色素や苦みの成分を指し、有害な活性酸素から身体を守る抗酸化作用があります。
赤ワインに含まれるポリフェノールの効能については、諸説ありますが、とくに動脈硬化を予防する効果が期待されています。
赤ワインは味の厚みによって、ライトボディ、ミディアムボディ、フルボディに分けられます。
ライトボディには、脂の少ない軽めの料理が合う一方、フルボディには脂のたっぷりある濃いめの料理が合います。
さまざまな栄養素が含まれているといっても、アルコールには違いありませんから、飲み過ぎには注意しましょう。
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