名称 | あさり | 分類 | マルスダレガイ科 |
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旬の時期 | 3~5月、9~10月ごろ | 主な産地 | 中国、韓国、愛知県など |
あさりは3~5月の春と、9~10月の秋ごろに旬を迎えます。
あさりの旬は年2回も訪れます。産卵期が春と秋で、産卵前のあさりは身が肥えて豊富な栄養が詰まっているため、この時期が旬となります。
通年、市場に出回りますが、美味しい時期は3~5月ごろ。ちょうど潮干狩りのシーズンもピークですね。そして、9~10月の秋もあさりが産卵前のため、おいしい旬の時期となっています。
国内の主なあさりの産地は愛知県。特に愛知県の三河湾の六条潟産が有名です。愛知県は国内の6割近いシェアを占めています。
以下は、あさりの主な産地と旬の時期をまとめたものです。
産地 | 生産量(収穫量(t)) | 旬の時期 | |
1 | 愛知県 | 8,282 | 3~5月 |
2 | 静岡県 | 3,437 | 3~5月 |
3 | 北海道 | 1,009 | 9~6月 |
あさりの主な産地と旬の時期
3~5月に旬を迎えます。干潟が数多くあるためあさりの漁獲量は日本一を誇ります。伊勢湾や三河湾の「あいちあさり」は、春の旬の時期にはエサをしっかりと食べるため、旬の頃は身がたっぷりと詰まっています。
旬は3~5月で、主に浜名湖で水揚げされています。浜名湖は海水と淡水が混じり合う汽水湖ですから、川から流れてくる水には山の栄養が含まれ、プランクトンが豊富であさりの生息しやすい環境が整っています。
北海道でのあさりの旬は9~6月と、本州とは旬の時期が異なります。厚岸湖も栄養が豊富な川の水と海水が混ざり合う湖で、豊富なプランクトンがいるため、良質なあさりが育ちます。
主な産地は中国や韓国です。1980年代までは国産でまかなっていましたが、乱獲や埋め立てなどの環境悪化により漁獲量が激減。近年では中国や韓国からあさりを輸入し、国内の干潟や浅瀬に蓄養して日本産として販売することが多くなっています。
北海道のあさりは大きいことで知られています。その大きさは、はまぐりなみのサイズで、通常のものと比べると一回り以上も大きいのです。
とくに厚岸湖(あっけしこ)で獲れるあさりは大きく、身入りがいいと人気です。
北海道の大あさり
そんな、北海道のあさりの旬の時期は、9~6月の秋から初夏にかけてです。7月中旬から8月は産卵の時期なので、禁漁となっています。
北海道厚岸で獲れるあさりは、通常のものより大きく2倍以上にも。大きいもので5~6cmにもなります。砂地で育つため殻も白っぽく模様もないのが特徴です。
また、北海道のあさりの産卵は年1回で、これは産卵に適した海水温に上がるのが、夏の時期しかないためです。
北海道では旬の時期以外でも、一年中おいしいと評判です。海水温が低いため育つ期間が長く、その間にエサをたっぷり食べて育ちます。
厚岸湖内に造成されている「あさり島」で、自然繁殖による再生産を繰り返して漁が行われているそうです。牡蠣の水揚げで有名な地域ですが、あさりの水揚げ量の方が多く、厚岸は北海道第1位のあさりの生産量を誇る産地です。