胸管とは

胸管thoracic-duct

胸管とは?

胸管とは、リンパ系を構成するリンパ管の一部のことで、腹部から胸部に通じる一本の太いリンパ管を指します。

リンパ系は、左系統と右系統との2系統からなりますが、左右非対称です。左系統は、両足と腹部と左胸、さらには左手と左頭部とをカバーするリンパ系です。

右系統は、右手と右胸と右頭部とをカバーするリンパ系です。つまり、リンパ系の大部分は、左系統に属します。

胸管は、その左系統のリンパ系に属します。リンパ系は、動脈の毛細血管から滲み出た血漿を一部吸収して、リンパ球を含むリンパ液となってリンパ管の中を流れます。そして、肩の付近にある静脈につながり、血液と混じり合って心臓に到達します。

左系統のリンパ系では、両足から集めたリンパ液は鼠径部を通過して乳ビ槽を経て、胸管(左リンパ本管とも言う)に集め、この胸管の末端が左鎖骨下静脈につながります。

右系統のリンパ系では、右手や右胸などから集まったリンパ管は、右リンパ本管に集まり、右鎖骨下静脈につながります。

胸管は両足だけでなく、腹部内臓から来るリンパ液をも集めるリンパ管であり、40cmほどの長さになるもので、多くのリンパ液が集まってここを通過します。

胸管の内部には逆流防止の弁が10箇所程度あります。また胸管は、横隔膜を貫いているため、呼吸に伴う横隔膜の上下運動の圧迫によって、リンパ液の流れが促進される仕組みにもなっています。

関連コンテンツ

関連記事