陳皮のカラダへの効能と効果を見ていきましょう。陳皮とは、みかんの皮を1年以上乾燥させたものです。
中国ではお茶や生薬の一種として古くから活用されてきています。日本においても漢方のひとつとして活用されているほか、七味唐辛子の中に入っているなど多用されています。
今回はそんな陳皮について、含まれている成分とその効果・効能をご紹介していきます。
みかんの皮には、香りの成分であるリモネンやテルピネンなどといった成分が含まれています。
これはみかんの皮を乾燥させた陳皮にも含まれており、その効果や効能は生のものより高いとされています。リモネンはかんきつ系全般に含まれている香りであり、この成分にはリラックス効果があります。
陳皮をお湯に入れることで溶け出して、香りが直接大脳に働きかけ、脳をすっきりさせてストレスを和らげることができます。また、血管を広げて血行を促進する効果もあります。
陳皮には、リモネンのほかにも香り成分としての精油が豊富に含まれており、そのうちのひとつとしてリナロールがあります。
リナロールもリモネンと同様に、みかんの皮を乾燥させることでより効果が高まります。
リナロールの効能は様々あり、抗菌・抗真菌・抗ウイルスなどもありますが、とくにすぐれている作用としては鎮静作用と抗不安作用があります。
そのため、心を落ち着かせたいときに陳皮を使うと良く効果がありますが、集中したいときには向きません。
陳皮には、香り成分以外にもポリフェノールの一種であるヘスペリジンが多く含まれています。
ヘスぺリジンの効能として、毛細血管を強く健康にして、血流を改善する効果があります。毛細血管は体の各部・組織に栄養や酸素を行き渡らせる重要な役割を持っています。
そのため、毛細血管の状態が悪いと、体全体に悪影響が出てきてしまいます。ヘスペリジンの効能によって毛細血管が強く健康になると、むくみが予防されるほか、全身が健康的になります。
ヘスペリジンの効能には、毛細血管を強くする以外にも血流を改善させることによる冷え性を改善する効果もあります。
毛細血管が縮むと血流が悪くなってしまい、体の隅々、末梢まで血液が運ばれなくなるので冷え性になってしまいます。
血液には、体全体に温度を運ぶ役割も持っているので血流が悪くなると冷え性になりますが、ヘスペリジンには毛細血管を広げて血液が流れやすいようにする効果があります。すると温度が末梢まで運ばれることになり冷え性が改善されます。
陳皮は、みかんの皮を乾燥させたものなので自宅でも簡単に作ることができます。
陳皮の作り方としては、果実を食べ終わったみかんの皮を粗く刻みザルに広げ、陰干しで干して完成です。とっても簡単ですね。
陳皮の効能は、湯船に浮かべるほか、お茶として蒸らして飲んだり、陳皮自体を細かく刻んで料理に活用することで得られます。簡単にできますのでぜひ試してみて下さい!