名称 | パクチー | 分類 | セリ科コエンドロ属 |
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旬の時期 | 3~6月ごろ | 主な産地 | 静岡県、岡山県など |
パクチーの旬は3~6月頃の春から初夏にかけてと、もう一つは10~11月の秋に迎えます。
パクチーは路地やハウスでの栽培がおこなわれているため、ほぼ通年出回っています。飲食店でも通年食べられるため、季節を感じにくい食材かもしれません。
春から初夏に収穫が行われるパクチーは、1~2月にかけて種がまかれ、3~6月頃に旬を迎えます。旬が過ぎて花が咲いた後は、種の収穫が5~7月頃に行えます。
そして、秋に旬を迎えるパクチーは9月頃に種をまいて、10~11月に収穫がされます。また、10月に種をまいたものは、翌年に収穫する地域もあります。
パクチーは香菜(シャンツァイ)とも呼ばれ、地中海東部が原産と言われています。現在では日本国内でも栽培され、静岡県が最も多く、次いで岡山県、その他北海道から沖縄県まで十数道府県で栽培しています。
以下ではパクチーの主な産地と旬の時期をまとめています。
産地 | 旬の時期 | 主な特徴 |
静岡県 | 春~初夏、秋 | 旬は全国平均と同時期。春と冬で種の種類を変えて栽培するところも |
岡山県 | 春~初夏、秋 | 日本人でも食べやすい、マイルドな風味。旬は全国平均と同じ頃 |
茨城県 | 春~初夏、秋 | 主に行方市で栽培。旬の摂れたては苦みが少ない |
沖縄県 | 11~1月下旬頃 | 旬は晩秋から冬と遅く「クシティ」と呼ぶ。香りがマイルド。 |
パクチーの主な産地と旬の時期
静岡で栽培されているパクチーの旬は春~初夏、秋。静岡県では温室を活用し年間を通じて供給が安定しています。温室に使う重油の価格が高騰したため、メロン栽培から収穫期間が早いパクチーに移行した生産者が多いそうです。
岡山県で迎えるパクチーの旬も春~初夏、秋です。通称「OKAPAKU」と呼ばれていて、マイルドな風味で食べやすいくなっています。
茨城での旬も春~初夏、秋ごろです。露地で有機栽培を行っている所や、ビニールハウスで生産しています。旬の摂れたてのパクチーは苦みがなく茎に甘みがあります。
沖縄県与那国島は日本最南端のパクチー生産地です。種は10月頃にまき、11~1月下旬頃が旬と言えます。だいたい冬の定番として食べられていて、収穫は遅くても2月上旬くらいまで行われます。
Coriander and seeds(フレッシュなパクチーとコリアンダーシード)
パクチーの発芽に最適な温度は18~25℃ほど。じつは熱いのが苦手な植物で、気温が高すぎると育たないそうです。また、パクチーなどのセリ科の植物の特徴は、密集すると株同士が競り合って早く成長します。そして旬のパクチーはは苦みが少く甘く感じます。
調理方法は、パクチー独特の香りが楽しめる生が一番ですが、トムヤムクンのような煮込み料理の風味づけとして、使われることも多くあります。そしてパクチーの種は「コリアンダーシード」の名で、スパイスとして利用されています。
癖のある強い香りが特徴なので、好き嫌いがはっきりとわかれますが、旬の時期にはぜひ食べておきたい食材です。