マコモダケに含まれる栄養と効能についてお伝えしていきます。マコモダケ、あまり聞いたことのない食材ですね。
マコモダケとは、イネ科植物のマコモに黒穂菌(くろぼきん)が寄生して、茎の直径が肥大した新芽のことです。
東南アジアで食用として広く利用され、柔らかめのタケノコに似た食感があり、日本では沖縄や奄美大島で食べられています。
今回はそんなマコモダケの栄養と効能についてご紹介していきます。
目次
マコモダケの効果と効能
マコモダケで注目すべき栄養は、食物繊維です。
マコモダケに含まれている食物繊維は、不溶性食物繊維が中心となるもので、腸で水分を吸収して膨張し、便の嵩を増すことで腸壁を刺激し、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発化させて、便秘になりにくくする効能があります。
また、食物繊維にはコレステロールの吸収を抑える効能、血糖値の急激な上昇を抑える効果、満腹感が得られるなどの作用があります。
さらに、マコモダケはカロリーも非常に低く、ダイエットに適しています。
マコモダケには葉酸と言う栄養も含まれています。
マコモダケに含まれる葉酸は、細胞分裂に必要な栄養で、不足すると貧血になる恐れが高まります。
また、葉酸には胎児の先天的な異常を予防する効果があります。葉酸を摂取することで、先天異常(神経管閉鎖障害)を発症するリスクが低くなるとされています。
なお、葉酸の摂取は、マコモダケだけでなく、葉酸を多く含む食品であるレバーや緑黄色野菜なども含め、幅広く摂取するのが賢い対応になります。
マコモダケには、カリウムという栄養が比較的多く含まれています。
カリウムは、過剰に摂取したナトリウムを尿と共に排泄させる効能があります。
カリウムの効能はそれだけでなく、多くの酵素を活性化する働きもあり、そのため間接的ではありますが、カリウムは、筋肉収縮や神経伝達や内蔵機能を円滑にする効果も発揮します。
マコモダケの収穫時期は、秋の短い時期に限られます。美味しいマコモダケはやはり旬の秋ですね。
旬の時期を過ぎますと、マコモに寄生した黒穂菌が黒い胞子を作るようになり、味も食感も大きく低下する可能性があります。柔らかめのたけのこのような食感がありますね
まだまだマイナーな野菜ですので、新鮮なマコモダケを手に入れることは難しいかもしれませんが、近年ではその産地も増えてきています。
道の駅などでマコモダケを見つけたらぜひ食べてみて下さい。
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