名称 | メロン | 分類 | ウリ科キュウリ属 |
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旬の時期 | 5~7月ごろ | 主な産地 | 茨城、北海道、熊本など |
メロンの旬は5~7月の初夏から夏ごろです。露地物は暖かい地域で4月から収穫を迎え、夏の間まで出回ります。
品種や地域によって異なりますが、一番種類が豊富で美味しい旬の時期は5~7月だといわれています。ただ、温室メロンは通年出荷されるので、特に旬はありません。
以下では主なメロンの種類と、その旬の時期をまとめています。
種類 | 旬の時期 | 特長 |
マスクメロン | 通年(温室) | 高級メロンの代表格。「アールスフェボリット」等の香りが良いアールス系の総称。静岡県の「クラウンメロン」がそれにあたる |
オトメロン | 4月中旬~5月下旬 | みずみずしくさわやかな香りと甘味、ホワイトグリーンの果肉が特徴 |
イバラキング | 4月下旬~6月下旬 | 茨城県で完成したメロン。肉厚でジューシーで爽やかな甘さ |
クラウンメロン | 通年 | 1本の木に1つの果実だけを実らせ、栄養を集中させている |
アンデス | 5月上旬~6月下旬 | 緑色の果肉はやや硬め、マスクメロンに似た味と香り。手ごろな価格が人気 |
プリンス | 5~6月 | やや小ぶりで果肉は黄緑色~淡いオレンジ色で甘味が強い |
クインシー | 5月下旬~7月中旬 | 果肉がオレンジ色、まろやかな甘みと滑らかな舌触り |
夕張メロン | 6~8月 | 果肉はオレンジ色で果汁が豊富、甘味が強い |
タカミ | 6月~7月下旬 | 果肉はやや硬めでさわやかな甘み。ラグビーボール型で網目が細かく盛り上がり浅い |
アムス | 6月 | やや楕円形で果皮は濃い緑色、網目が荒い |
ルピアレッド | 7~8月 | 果皮のネットが細かく果肉は濃いオレンジ。果汁が豊富でまろやかな甘さ |
キンショー | 4~7月 | やや縦長の楕円形で、果皮は網目がなく濃い黄色。果肉が白くやや硬め |
レノン | 6月 | 果皮は薄く細かい網目があり、果肉は濃いオレンジ色 |
キスミー | 6~9月 | 緑肉系のネットメロン。上品な甘さでなめらかな口当たり |
肥後グリーン | 5月下旬~7月 | 果皮は網目があり濃い緑色。果肉は黄緑色で熟すとやわらかくてみずみずしい |
ハネデュー(輸入) | 通年 | 輸入メロン。果皮が白く果肉は淡緑色と薄いオレンジ色あり |
メロン主な種類と旬の時期
果肉の色で赤肉系、青肉系、白肉系の3種に分けられます。赤肉系で有名なのは、夕張メロンやクインシーです。青肉系では、アールスやアンデスなどがあります。白肉には、ホームランメロンなどがあげられます。
メロンの国内産地としては、茨城、北海道、熊本、静岡が有名です。輸入メロンもあり、主な輸入先はメキシコとアメリカです。シェアとしては、メキシコが約6割を占めています。
メロンは、ウリ科のキュウリ属で、原産地は、東アフリカ地方、中近東地方だといわれています。
高級デザートとしての印象が強いメロンですが、近年はリーズナブルに手に入るようになってきています。
国内のメロンの産地で有名なのが、茨城、北海道、熊本、静岡で、中でも上位3県で国内生産の半分以上を生産しています。
また、生産量は7位ではありますが、静岡のクラウンメロンは最高級品として名高い果物です。
以下では主な産地と主要なメロンのブランド、旬の時期をご紹介しています。
産地(県) | 生産量(収穫量(t)) | 主要メロン | 旬の時期 | |
1 | 茨城 | 37,100 | イバラキング | 4月下旬~6月下旬 |
2 | 北海道 | 254,00 | 夕張メロン | 6~8月 |
3 | 熊本 | 22,500 | 肥後グリーン | 5~6、10~11月 |
4 | 山形 | 12,600 | アンデス | 6月 |
5 | 青森 | 10,100 | タカミ | 7月上旬~9月中旬 |
6 | 愛知 | 8,520 | マスクメロン | 5~7月 |
7 | 静岡 | 8,220 | クラウンメロン | 一年中栽培 |
メロン主な産地と旬の時期
静岡県で栽培されているメロンの旬は、通年です。独自のガラス温室で栽培されているため、年中安定した出荷ができます。クラウンメロンは静岡県袋井市を中心とした地域で生産され、マスクメロンの王様という意味で名づけられたブランド名です。
1本のメロンの木には数個実りますが、その中からひとつだけを残し養分が集中するように育てます。さらに、外観、糖度等により等級が5つあり、上位から順に「富士」「山」「白」「雪」「キズ」とランク分けされます。
茨城県は国内のメロン生産量が一位で、旬の時期は4月下旬~6月下旬です。主に生産されているのが、茨城県のオリジナル品種である「イバラキング」。その他にも、ネット系が6種類ほど生産されています。茨城県ではアールスを秋メロンとして栽培していて、旬は8~11月が時期です。
北海道のメロン
北海道を代表するのは夕張メロン、旬は6~8月の時期に迎えます。夕張市農業協同組合が開発した交配種で、組合員しか栽培できず、夕張市のみでの栽培で登録商標になっています。道内では夕張市以外でも多くのブランドメロンが育てられています。
熊本県で生産される「肥後グリーン」の旬は4月上旬~7月中旬、最も早く旬を向かえるのは3月下旬~5月上旬の「ホームランメロン」、「アールス」は7~12月と最も遅い時期に旬を向かえます。
熊本ではメロンの旬が5~6月と10~11月の2回訪れます。この時期は昼夜の温度差が大きくなる頃で、メロンの糖度が高くなります。
各県、メロンの生産は一種類にとどまらず、数種類を栽培しています。そのため、種類によって旬の時期も異なります。同じ品種のものでも、その土地の風土によって味が異なるので、それぞれ様々な味わいを楽しむことができます。