スッキリした酸味と甘さで爽やかな味わいの夏みかん。今回は夏みかんの栄養と効能についてご紹介します。
そのまま食べるも良し、ジャムなどにして食べても良しのいろいろな楽しみ方のある果物で、味に関してもとても美味しいですね。でも、夏みかんにどんな栄養や効能があるかは案外知らないですよね。
そこで今回は、夏みかんに含まれている成分とその魅力について探っていきたいと思います。
夏みかんにはクエン酸が豊富に含まれています。
その含有量はみかんのおよそ2倍で、夏みかんを1~2個を食べれば1日分の栄養を摂取することができます。
クエン酸にはどんな効能があるんでしょう?クエン酸は体内の酸性物質を分解し、エネルギーに変えてくれる役割があります。
クエン酸の作用によって人体が弱アルカリ性になり、そのおかげで免疫力や自然治癒力が高まるります。結果的に肩こりなどカラダの不調を解消し、疲労回復に効果を発揮してくれます。
夏みかんにはビタミンCも豊富に含まれています。
夏みかんを1個食べれば1日に必要な量のビタミンCを摂取することができます。ビタミンCには、強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあります。
老化の原因となる活性酸素を除去することで、老化防止の効能が期待できます。
また、ビタミンCはストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの合成を促す働きがあるため、ストレス対策にも有効な栄養です。
便秘解消に役立つ食物繊維も夏みかんには豊富です。
食物繊維の具体的な効能は、腸の働きを刺激し、腸内の有害物質排出を助け、便秘の解消を促します。
また、善玉菌が増加することにより、腸内環境も改善されます。
さらに食物繊維は、胃の中で水分を吸収し、膨張することで満腹感を得ることができます。少量で満腹感が得られることから、ダイエットにも適した栄養と言えます。
夏みかんに含まれている食物繊維には、大腸がんを予防する効能もあるといわれています。
様々な調査の結果、食物繊維の摂取量が不足していると大腸がんになるリスクが増大することが確認されています。
ただ、大腸がんの予防に必要な1日の食物繊維摂取量は10g程度で十分で、それ以上摂取しても効果が高まるということはなく、大腸がんのリスク減に影響はないようです。
無理して大量に摂取する必要はないので、1日に10gを超えるくらいを目安に食事に取り入れるのが良いでしょう。
豊富な栄養や効能をもつ夏みかんですが、夏みかんの皮にも栄養があることはご存知でしたか?
実は、夏みかんの皮には、ペクチンという栄養が含まれています。ペクチンは食物繊維の一種で、りんごや果物の皮に多く含まれています。
ペクチンには、便秘を解消する効能や血糖値を下げる効果、コレステロール値を低下させる働きなどがあります。
生で夏みかんの皮を食べることは難しいですが、薄く千切りにし、日干しすることでマーマレードや砂糖漬けとして食べることができます。興味のある方は、ぜひお試しください。