デコポンは、不知火(しらぬい)という品種のみかん。糖度13度以上・クエン酸1.0以下などの全国統一糖酸品質基準を満たす個体のみが許された呼び名です。
デコポンはポンカンと清見の交配により作られた品種で、さわやかな甘みが特徴的な柑橘種です。
不知火の名称はデコポンがもっとも有名ですが、デコポン以外にも各県で「フジポン」「ヒメポン」「キヨポン」の名で販売されています。
今回はそんなデコポンに含まれる豊富な栄養とその抜群の効果について、学んでいきましょう。
目次
デコポンの栄養と効果 一覧
デコポンは、ビタミンCが豊富に含まれていることが栄養面における大きな特徴です。
ビタミンCは免疫力を強化するので、風邪の予防に大変効果があります。また、言わずと知れた美肌・美白などの美容に欠かせない栄養でもあります。
デコポンに含まれるビタミンCは、抗酸化作用の働きによるアンチエイジング作用もあるなど、健康で若々しい生活を送るためには、こまめに摂取したい栄養です。
デコポンの栄養には、クエン酸が含まれていることも覚えておきましょう。
酸味が特徴のクエン酸は、疲労回復効果が高いことで知られています。
クエン酸が体内でエネルギーを産生するために必要な回路「TCAサイクル(クエン酸回路)」の働きを活性化させる働きが効果があるからです。
また、デコポンに含まれるクエン酸には、強い抗酸化作用によるアンチエイジングや、生活習慣病の予防など、多彩な働きを持っていることも忘れてはいけません。
デコポンには、カリウムが多く入っていることも特徴です。
カリウムはミネラルの一種である栄養です。体内で細胞内の浸透圧を正常に保つために、ナトリウムの排出を促す作用があります。
ナトリウムの排出と同時に余分な水分も出ていくため、むくみの解消や予防に効果がああります。
むくみが気になる方はカリウム不足にならないように、意識して取りたい栄養です。デコポンの他にも、ドライプルーンやバナナにもカリウムは含まれます。
デコポンを食べることで、葉酸も摂ることができます。
葉酸には、胎児の先天異常の発生を防止する効果があるので、妊娠を考えている方や妊娠中の方は特に意識的に摂ることをおすすめします。
また、赤血球を作る働きがあることから、葉酸は別名「造血のビタミン」と呼ばれています。
貧血予防に役立つことからも、女性にとっては積極的に摂りたい栄養と言えるでしょう。デコポンに含まれるビタミンCが鉄分の吸収を高めてくれます。
デコポンは、ペクチンが多く含まれていることも見逃してはいけません。
ペクチンは水溶性食物繊維。整腸作用があり、腸の働きをサポートすることで便秘や下痢を改善します。デコポンに含まれるペクチンには、腸内の善玉菌を増やす効果や、水分を吸収して硬い便を柔らかくする働きもあります。
また、血液中のLDLコレステロールを低下させる効果もある栄養ということも、覚えておきましょう。
ペクチンはデコポンの薄皮に含まれているので、実からはがさずそのまま食べるのがおすすめです。
おいしいデコポンの特徴としては、表皮の色が濃いだいだい色をしていることが挙げられます。
また、上から見てヘタの部分に青みが残っているものが出荷されたばかりで、新鮮さを表す目安になるでしょう。
さらに、手に持ったときにズシっとした重みを感じられるのは、中身が詰まっている証拠。
おいしいデコポンを見分けるためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。
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