りんごの栄養やその効能などをご紹介します。人類が食した最古の果物と言われているりんご。シャキシャキとした食感と柔らかい甘みが特徴的な果物です。
そのまま食べても美味しいですし、すりおろしたり、ジュースにしたり、ジャムや焼きりんごなど様々な食べ方ができる果物でもあります。
今回はそんなりんごについて、りんごの栄養とその効果や効能をご紹介していきます。
目次
りんごの栄養と効能 一覧
りんごで最初に注目すべき栄養素はペクチンです。
ペクチンとは、食物繊維の一種で、りんごの皮と果肉に含まれています。ペクチンは特にりんごに多く含まれており、みかんやオレンジ、桃、柿、プルーンなどにも含まれています。
ペクチンは腸の有害物質を排泄する働きがあり、腸の調子を整える効能があります。そのため、便秘を解消する効能が期待されます。なお、下痢の時には善玉菌を増殖させる作用もあります。
ペクチンには、そのほかに血糖値を下げる効果やコレステロール値を下げる効能も期待できます。
りんごにはポリフェノールも豊富に含まれています。
ポリフェノールとは、植物に含まれている色素やアク、渋みなどの成分となる総称です。りんごには、アントシアニンやケルセチンといったポリフェノールの栄養成分が豊富に含まれており、活性酸素を除去する効能があります。
また、体内の活性酸素が除去されることにより、老化防止やがんの予防効果が期待できます。
りんごにはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムはミネラルに分類される栄養素で、細胞内の水分量を調節したり、血圧を安定させたりする効果があります。
また、筋肉の収縮を正常に行う作用もあり、私たちの健康維持に欠かせない栄養の一つです。
りんごにはビタミンCも含まれています。
ビタミンCには、カラダの酸化を防ぐアンチエイジング効果、ストレスの軽減、美肌効果、免疫力の向上といった効能があります。
ちなみに、ビタミンCは約400mgで飽和状態になる栄養素です。したがって、一度に摂取しても、栄養としての摂取量には限界があります。りんごなどを食べてこまめにビタミンCを補充したいですね。
りんごにはリンゴ酸やクエン酸といった有機酸が含まれています。
りんごの酸っぱさは、これら有機酸からきています。ちなみに、リンゴ酸はりんごから発見されたことが由来となっています。
リンゴ酸やクエン酸は、ともにTCAサイクルの合成を円滑にする働きがあり、疲労回復に効果的です。
ちなみに、りんごに含まれているクエン酸やリンゴ酸は、すりおろすと細胞膜が壊れ、酵素が活発になる性質を持っています。疲れが激しい時は、りんごをすりおろして食べるのも一つの手です。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
53kcal | 84.1g | 0.1g | 0.2g | 15.5g | 1.4g | Tr |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
120mg | 3mg | 3mg | 12mg | 0.1mg | Tr | 0.05mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.02mg | 1μg | 0μg | 0.1mg | Tr | 0.02mg | Tr |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
0.1mg | 0.04mg | 0μg | 2μg | 0.03mg | 0.5μg | 4mg |
りんご(皮なし 生)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
"りんご"の関連情報