うどはウコギ科の野菜類で、日本の山野にも自生しています。私たちにとってはなかなか馴染みの薄い山菜ではありますね。
独特の香りと山菜ならではの苦みがあり、おもに酢みそ和えや天ぷらなどとして食され、愛されています。
今回は、そんなうどに含まれる栄養とその効能をご紹介していきましょう。
目次
うどの栄養と効能
うどには、体内の水分代謝を良くする栄養カリウムが豊富に含まれています。
カリウムは体内から余分なナトリウムを排出する役目をもつ栄養で、むくみの回復に大変効果的。
さらに、就寝中のこむら返りの防止といった効果も期待できます。
うどには、美しい黒髪や肌を作るために必要な銅がたっぷり含まれています。
銅は髪質や肌質を改善したり、美しく保ったりしたいという方には積極的に摂っていただきたい栄養です。
また、銅には体内で鉄分の利用を促す作用もあり、貧血の改善や防止に対する効能も見逃せません。
体内で代謝に関わる酵素類の材料にもなるなど、あらゆる面で大切な栄養素です
うどには、葉酸という栄養も多く含まれています。
葉酸は、DNAやタンパク質の合成を促す栄養で、赤血球を作る効能もあります
葉酸の別名が「造血のビタミン」であるのも、そのためですね。
ほかにも妊娠している女性には、胎児の先天性異常の予防にも効能があると言われています。
うどには、二日酔いに大きな効能があるナイアシンという栄養もたくさん含まれています。
お酒を飲む際に、うどを使った料理をつまみにすれば二日酔いや悪酔いを防ぐことができるでしょう。
また、ナイアシンには皮膚や粘膜を健康に保つ効能もあるため、不足すると肌荒れや口内炎などができやすくなります。
そのほか、補酵素として3大栄養素をサポートする働きもあります。
うどには、エネルギー代謝やタンパク質代謝を高めるアスパラギン酸が含まれています。
うどを食べると、アスパラギン酸がエネルギー代謝を高めるので、疲労回復に効能大。
また、アスパラギン酸はいわゆる「旨み成分」の一種でもあります。
うどには独特のアクがあるため、調理の前にアクを取り除く作業が必要です。
アクの成分は主に皮の近くに存在しているので、下ごしらえの際には厚く皮をむいておきましょう。
その後、酢水に5分程度漬けておけばアクが抜けるので、これで下ごしらえは完了となります。
アクを取って水気をしっかり切ったうどは、サラダや酢味噌和えなどでおいしくいただきましょう。
"うど"の関連情報