沖縄や小笠原諸島で栽培されている四角豆。この記事では四角豆の栄養と効能についてご紹介します。
四角豆は、切った断面が四角形になることからこのような名称がつけられました。なんとも不思議な形ですね。
通常、豆類はさやや豆そのものを食しますが、四角豆の場合は葉や花、地下根も食べられます。
特徴としては、四角豆には栄養が非常に高いことが挙げられます。今回はそんな四角豆の栄養成分と効能について解説していきます。
四角豆の可食部100gあたりにビタミンKが63μg含まれています。
四角豆に含まれているビタミンKは脂溶性のビタミンで「止血のビタミン」とも称されます。けがをして出血した際にその血が固まる上で重要な働きをするからです。
また、ビタミンKはカルシウムを骨に取り込むときにも欠かせない栄養です。骨からのカルシウムの流出も防止します。したがって、骨粗しょう症の治療にビタミンKが処方されることがあります。
逆にビタミンKが不足すると、出血が止まらなくなったり、骨が弱くなったり、生理の量が多くなるなどの恐れがあるので、四角豆などの食品を食べて十分に補給しましょう。
ビタミンCの効能と言えば、まず活性酸素の除去が挙げられます。
活性酸素、特に悪玉活性酸素は様々な病気の原因とされる物質で、量が増えるといろいろな害が出てきます。
四角豆にはこのような効能を持つビタミンCを豊富に含有しています。100gあたり16mg入っています。ビタミンCにはこのほかにも多くの効果が期待できます。
そのうちの一つが免疫力の強化で、風邪などの感染症予防には有効な栄養となっています。この原理を利用して、がん患者にビタミンCの点滴をすることもあります。
そのほか、ストレスに強くなる、鉄分の吸収を促す、美白効果が期待できる、傷を早く治すなど効果は多岐に及びます。
ダイエットにタンパク質が効果的であることがわかっていますが、それはタンパク質によって筋肉量が増えると代謝がよくなり、脂肪の燃焼が進むからです。
もう一つ取り上げたいのが植物性タンパク質の効能です。植物性タンパク質は脂質が少ないので、コレステロール値も減り、体脂肪の減少を促進させます。
その植物性タンパク質を含んでいるのが四角豆です。四角豆を積極的に取り入れて、スリムで健康的な体を目指しましょう。
βカロテンの摂取にも四角豆が適しています。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されますが、粘膜の強化に大きな役割を果たします。したがって、口内炎や歯茎の腫れを防止し、のどや胃腸を丈夫にするのです。
また、美肌効果もあるとされています。皮膚の新陳代謝を促す作用があることから、しわやたるみ、ニキビ跡などを解消できる可能性があります。
それから、夜盲症や黄斑変性症などの目の病気の予防にも有効で、一説にはビタミンC同様抗酸化作用があることから、がん予防への効果もあるのではないかと期待されています。
様々な栄養や効能を持つ四角豆ですが、あまりなじみがない食材ですね。
四角豆は沖縄や小笠原諸島で栽培されており、全国区に知られている食材ではありません。生のまま食べる方法もありますが、天ぷらにするのがおすすめです。
そのほか、炒め物、煮物、おひたし、汁物にするのも食べやすくなります。ゆでてマヨネーズをつけるだけでも四角豆を美味しく食べることもできます。
もし、四角豆が手に入ったら、様々な調理法を試してみて、うまく食生活に取り入れてみましょう。