そら豆は塩で茹でて食べることが一般的で、おかずにもおつまみにもピッタリな人気のある豆類です。
ただし、独特の食感とちょっとクセのあるニオイがあるため、苦手な方もいるかもしれません。
その場合は、焼く、しょうゆで煮る、揚げるなど、調理方法の工夫でおいしくいただくことができます。
今回は、そんなそら豆に含まれる栄養の効能についてご紹介します。
目次
そら豆の栄養と効能
そら豆には、ビタミンB1が豊富に含まれています。
ビタミンB1は疲労回復に効果的な栄養。炭水化物をエネルギーに変える効能があります。
また、ビタミンB1には脳や神経にエネルギーがきちんと供給するように働き、脳や神経を正常に維持する効果もあります。
そら豆には、葉酸もとても多く含まれています。
葉酸はビタミンの一種ですが、特に妊娠中の方や妊娠を望まれる女性には必要不可欠な栄養です。
葉酸はDNAやタンパク質の合成に働くため、胎児の先天的な異常を予防する効能があります。
また、葉酸には血液中の赤血球をつくる働きもあるので、貧血気味の女性にも効果抜群です。
そら豆には、体内のナトリウムの代謝を活性化するカリウムも豊富に含有されています。
カリウムは体内のナトリウムを体外に排出する利尿作用があるので、むくみの改善や予防にとても効果的。
高血圧が気になる人には、減圧効果も期待できますよ。
また、筋肉を正常に収縮させる働きもありますから、足がつったり、けいれんしたりするなどの症状を和らげる効能もあります。
そら豆には、女性に特に多い貧血の改善と予防に絶大な効能がある鉄分が豊富に含まれています。
そら豆に含まれている鉄分は血液の主成分として利用され、また血液中の酸素を運ぶ役割も担っています。
食物から摂取した鉄分の体内吸収率は、15%と低めなので、普段から意識して摂りたい栄養素です。
そら豆には、カルシウムとともに骨を形成する上で必要な栄養素であるマグネシウムが含有されています。
マグネシウムは体内のカルシウム量を調整し、筋肉の収縮をコントロールして、心臓が正常に働くように促す作用もあります。
そら豆は、世界最古の農産物の一つで、原産地はエジプトやペルシャ地方、カスピ海など諸説あります。
さやが空に向かってなることから、「そら豆」と呼ばれるようになったと言われています。
太古の昔から先人たちが健康効果を見込んでいたのも、そら豆の豊富な栄養を考えれば納得ですね。
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