感覚神経とは、末梢神経の一つで知覚神経とも呼ばれています。
神経には脳や脊髄である中枢神経系と、それに出入りしている神経繊維の束である末梢神経があります。
末梢神経は、感覚神経と運動神経、体性神経と臓性神経系の二つに分類されています。
感覚神経は、刺激を受けとる受容器官からの情報を、中枢神経系に伝える働きをします。受容器官とは、皮膚や目、耳などの情報を感じとる器官のことです。
受容器官で感じとった情報は、感覚神経を経由して脳や脊髄である中枢神経系に送られます。そこで情報が処理されて、指令となり運動神経に伝わります。
例えば、バナナがあるのを見つけて食べるとき、目でバナナを見ることで、視覚からの情報として感覚神経から脳に伝わります。脳でバナナを食べようという決定がされます。バナナを手に取るための指令が運動神経に伝わり、バナナを取ります。このような一連の流れで神経は働いています。
情報の信号を伝える方向によって、感覚神経のことを求心性神経、運動性神経のことを遠心性神経とも呼びます。
また、神経細胞体まで含めて感覚ニューロン、運動ニューロンという場合もありますが、これは同じ意味として使われます。
神経細胞体とそこから伸びている突起と神経繊維を合わせてニューロンと呼びます。この神経細胞の部分が、感覚情報や運動指令を伝える役割を担っています。