風味豊かでまろやかな味わいのバター。
トーストに塗って食べるバターは最高です。また、シンプルな料理もバターを加えることでコクや奥深さを出すことができます。
バターは、生乳を遠心分離機で分離させ、殺菌・熟成して固めたものです。
食塩が入った有塩バター、入らない無塩バター、さらに風味が豊かになる発酵バタータイプがあります。
脂肪分が多いバターは、他の栄養素がないように思われがちですが、以外にも脂肪分以外の栄養も含まれています。
今回は、バターに含まれている栄養と効能を探っていくことにしましょう。
バターには、ビタミンAが含まれています。
ビタミンAは強い抗酸化作用を持ち、皮膚や粘膜を健康に保つ効能があります。
現代人は目を酷使することが多いため、視力維持の効能があるビタミンAは欠かせない栄養のひとつと言えます。
バターには、ビタミンDが入っていることも覚えておきましょう。
ビタミンDは、カルシウムの働きを促進させる効能があるため、丈夫な骨や歯の形成をサポートする上で欠かせません。
また、骨密度を維持する効能もあるため、老年期に多い骨粗鬆症の予防にもおすすめです。
バターは、ビタミンEやビタミンKを含みます。
ビタミンEは、血行を促進する効能があるため血行不良を改善し、冷え性やしもやけ・あかぎれなどの予防に効果のある栄養です。
また、ビタミンKは「止血のビタミン」とも呼ばれ、正常な止血をする効能や、骨の形成に関わる補酵素としての役割があります。
乳製品でもあるバターは、カルシウムはもちろん、リンも含も含みます。
カルシウムは骨や歯の形成に欠かせない栄養で、さらにリンにはカルシウムの代謝を促進する働きがあります。
バターはカルシウムとリン、さらにビタミンDを一度に摂取できる、効率の良い食品と言えます。
また、バターにはこれら以外に、微量ながらもナトリウムやマグネシウムなど豊富な種類のミネラルを含みます。
バターの原料は牛乳なので「動物性」、マーガリンの原料は植物油なので「植物性」の油脂となります。
バターの方が動物性なので健康に悪いイメージがありますが、近年ではマーガリンに含まれるトランス脂肪酸が、心血管疾患のリスクを高めるとされています。
ただ、どちらとも油には変わりないので、摂り過ぎには気を付けてください。
最近は「バター風味のマーガリン」といった商品も登場していますので、用途や栄養価によって使い分けるのがおすすめです。