牛乳に含まれている栄養と効能を詳しく、分かりやすく解説していきます。
子供のころから慣れ親しんだ牛乳。学校の給食では必ず出たという方も多いのではないでしょうか。
しかし、一方でその栄養や効能を詳しく理解できている方は少ないはず。そこで今回はそんなアナタのために、今さら聞けない牛乳の栄養と効果を総復習していきます。
この記事を読めば、なぜ牛乳がカラダに良いのかが分かるようになりますよ。
目次
牛乳に含まれる栄養と効果
牛乳には、カルシウムが豊富に含まれています。
これはみなさんご存知の栄養ですね。カルシウムには骨や歯を形成し、丈夫にする効果があります。また、筋肉を収縮させたり、神経の興奮を抑える働きもあります。
実はこのカルシウム、少々、やっかいな栄養素なんです。カルシウムは、体内で吸収されにくいという性質を持ちます。つまり、せっせとカルシウムを摂取しても、体内で吸収されていない可能性があるんですね。
栄養は摂取する量も大切ですが、カラダに吸収されやすいかどうかはもっと大切なのです。
しかし、牛乳には乳糖、カゼインホスホペプチドという成分が含まれており、これらの成分はカルシウムの吸収率を高めると言われています。つまり、牛乳はカルシウムを体内に効率的に摂取しやすい構造を持った食品なんです。
牛乳が優れていると言われるのはこの点ですね。スーパーやコンビニなど、どこにでも売っていますし、手軽に摂取できるのもありがたいです。
牛乳には、ラクトフェリンと呼ばれる栄養が含まれています。
ラクトフェリンとは、鉄と結合した糖タンパク質の一種です。母親の母乳や哺乳動物の乳に含まれている栄養成分です。
ラクトフェリンには、鉄分の吸収を高める、腸内の善玉菌を増やす、免疫力を高めるなどの効果があります。
鉄分の吸収を高めることで、貧血予防の効能も期待できます。また、腸内の善玉菌を増やす働きから、腸内環境を整え、便秘や下痢の予防にも役立ちます。
免疫力が高まることで、ウイルスや細菌に対抗する力が増え、風邪などの病気を未然に防ぐ効果もあります。
ラクトフェリンを多く含む食品は牛乳のほかに、ヨーグルト、チーズなどの乳製品があります。
牛乳には、乳脂肪が含まれています。乳脂肪とは牛乳の脂肪成分のことです。
乳脂肪は、牛乳の中に乳脂肪膜と呼ばれる成分として存在しており、ビタミンAの吸収を促す効果があります。
ちなみに、ビタミンAは、目の健康を守る効果や感染症、免疫力を高める効能などがある栄養です。
また、牛乳は脂質が多くて太りやすいと誤解されている方も多いかと思いますが、普通牛乳に含まれる乳脂肪は3.3g/100gほどです。また、乳脂肪の6割を占める短鎖・中鎖脂肪酸はカラダの中で燃焼されやすい脂肪です。
それでも、どうしても気になるという方は低脂肪乳を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、乳脂肪3.0%以上が「牛乳」、0.5~1.5が「低脂肪乳」、0.5未満が「無脂肪乳」となります。
牛乳には良質なタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は、ご存知の通り、筋肉や臓器、髪、爪などカラダを作る効果があります。筋肉づくりをしている方や、美容や健康を維持したい方におすすめの栄養です。
ちなみに、筋力トレ時の栄養補給でおなじみのプロテインの原料は牛乳です。ご存知でしたか?
「ホエイプロテイン」は牛乳から抽出されたホエイ蛋白(乳清)を使用し、「カゼインプロテイン」は牛乳から抽出されたカゼイ蛋白を使用しています。
牛乳のタンパク質は肉や魚類に比べると劣りますが、摂取しやすいのが利点ですね。スーパーやコンビニなど、どこにでも売っています。
筋トレをしたあと、すぐに肉を食べることは難しいですが、牛乳を飲むのは簡単です。ぜひ、牛乳を飲むことを習慣にしてみて下さい。