カカオニブは、アンチエイジングに有効なポリフェノールが豊富として、美容や健康に気を使っている女性の間では、注目のスーパーフードです。
数多くのスーパーフードが存在しますが、カカオニブは「日本スーパーフード協会」での、スーパーフードランキングでTOP10入りをしています。
また、カカオニブは栄養価の高さから「神の食べ物」とも呼ばれ、さまざまな効果が期待されている食品です。
カカオニブはカカオ(カカオ豆)を小さく砕いたものです。味は原産地にもよりますが、苦みと酸味、そして独特な芳醇な香りがします。
今回は、カカオニブのもっとも注目されている、効能や効果をご紹介します。
カカオニブは、アンチエイジングにおすすめの食品です。
カカオニブには、ポリフェールが豊富に含まれています。その量は、全体の6~9%ほどと言われています。
カカオニブに含まれるポリフェノールは、カカオポリフェノールとも呼ばれ、カテキンやアピカテキンなどの、プロシアニジン類が多く含まれています。
ポリフェールには抗酸化作用があり、活性酸素が過剰に増えるのを抑える働きがあります。活性酸素が増えすぎると、血管や細胞にダメージを与えるため、老化や病気の原因となります。
また、カカオニブには、同じく抗酸化作用を持つ、ビタミンCやビタミンEも含んでいます。
ビタミンCやEには、シミやシワを予防する他、血色(顔色)を良くして、顔のくすみを防ぐ効果もあります。
このように、カカオニブはアンチエイジングや美肌・美容におすすめの食材です。
カカオニブには、生活習慣病を予防する効果もあります。これも、ポリフェールがもつ抗酸化作用の効能です。
抗酸化作用の働きは、美容効果だけではありません。健康維持にも重要な働きをしています。
抗酸化作用による、活性酸素の働きを抑制する効能には、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があります。
活性酸素は、本来、体に良い働きをするものですが、ストレスや紫外線などによって増加し、体を酸化させる要因となります。その結果、血管を弱らせたり、免疫力の低下、ガンや糖尿病など、多くの病気や疾患の原因となります。
また、カカオポリフェノールには、血管を広げて血圧を下げる作用や、善玉コレステロールを増やす働きもあります。
カカオニブは、コレステロール値や高血圧の改善に効果があるなど、生活習慣病の予防に適した食材と言えます。
カカオニブは、便秘を予防する効能があります。
カカオニブには、便秘予防に有効な成分が2種類含まれています。一つはカカオプロテイン、もう一つはリグニンと呼ばれる食物繊維です。
カカオプロテインは、難消化性で消化されにくいタンパク質です。そのため、小腸で消化や吸収がされにくいという特徴があります。
また、リグニンは不溶性食物繊維で、こちらも消化されずに大腸まで届きます。
この二つの成分は、腸内で便の量を増やし、水分を吸収するとともに、腸内細菌の餌となって腸内環境を整える効果があります。
また、便を送り出す蠕動運動を促す効能もあるため、より便秘を改善する効果が高くなっています。
カカオニブには、ダイエット効果も期待されています。
カカオニブに含まれるカテキンには、脂肪を燃焼する働きを高める効果があります。これは、カテキンが脂肪を分解する酵素の働きを、サポートするからです。
また、カカオニブには、食欲を抑える効果や便通を促す作用もあります。
このように、脂肪の燃焼促進や食欲抑制、便秘改善などの効果が、ダイエットにつながるとして期待されています。
最近では、高カカオのチョコレートが多く出回っていますが、糖質やカロリーが気になるかと思います。ですが、砂糖や生クリームを加えていないカカオニブでしたら、気にせず食べることができます。
ただし、カカオニブは脂肪分も含み高カロリーですから、食べ過ぎには注意してください。体重10kgに対して小さじ1杯が目安とされています。
カカオニブには、高揚感をもたらす効能があります。
カカオニブには、テオブロミンが含まれています。テオブロミンには、集中力や記憶力を高める効果の他にも、リラックス効果があります。
また、カカオニブには、恋愛ホルモンと呼ばれるフェニルエチルアミン(PEA)や、アナンダアミドが含まれています。
これらの成分には、モチベーションを高め、気分を高揚させ、幸福感を生み出す効果があると言われています。
カカオニブやチョコレートを食べたり香りを嗅ぐと、幸せな気分になるのはこの作用によるものです。
カカオニブには、ストレスの緩和や予防にも効果的です。
カカオニブには、テオブロミンのリラックス効果に加え、ストレスを緩和する抗ストレス作用もあります。
これは、カカオニブに含まれるカカオポリフェノールに、ストレスホルモンの増加を抑制する効能があるためです。
カカオニブは、そのまま食べると苦みが強いため、苦手な方もいるかもしれません。
カカオニブは、アイスやヨーグルト、シリアルにトッピングしたり、はちみつ漬けにして食べることもできます。
また、クッキーなど焼き菓子に混ぜることもおすすめです。甘い生地に苦みがプラスされ、高級感のある味を出すのに最適です。